月曜ドラマランド








月曜ドラマランド(げつようドラマランド)は、1983年4月4日から1987年11月9日まで、フジテレビ系列の毎週月曜日19:30 - 20:54に放送されていた単発のテレビドラマ枠。




目次






  • 1 概要


  • 2 番組の終了


  • 3 主な放送作品


    • 3.1 植田まさし原作作品


    • 3.2 藤子不二雄原作作品


    • 3.3 石立鉄男主演作品


    • 3.4 おニャン子クラブ出演作品




  • 4 エンディングテーマ


  • 5 スタッフ


  • 6 脚注


    • 6.1 注釈


    • 6.2 出典




  • 7 関連項目





概要


番組開始当初は長谷川町子原作の中原理恵主演『いじわる看護婦』、青島幸男主演『意地悪ばあさん』、石立鉄男主演『どっきり天馬先生』シリーズ等のホームコメディが主流だった。その後、俳優ではないタレントらによる主に4コマ漫画原作のドタバタ・コメディと、アイドル主演による少女漫画や青年誌漫画原作の青春ドラマが主流となる[1]。番組後期の1986年からはフジテレビが抱えるおニャン子クラブのメンバーを主演に置いたものが多数作られるようにもなった。特に漫画原作のドラマ化には非常に積極的で、中には連続ドラマ化されたものもあれば、アニメ化されたものもある。また『ゲゲゲの鬼太郎』などの一部作品を除き、小松政夫や塩沢ときが常連として出演していた。


ゴールデンタイムでの放送であることから、内容はライトタッチなものばかりで、愛憎渦巻くサスペンスや社会問題などは題材として扱わなかった。そのため、タレントやアイドル主演のものが主流になって以降は、主演の人気タレント、アイドルゆえのスケジュールの都合による撮影期間の短さや役作りの不徹底による演技のつたなさ[注 1]、ドラマ化しづらい漫画原作を特撮的なトリックや、80年代当時はあまり技術が発達していなかった合成映像など苦肉の策で再現しようとしていたり、設定の改変を余儀なくされてしまうことも少なくなく、作品によってはかなり荒唐無稽な内容になってしまうことも多かった。そのため、ドラマとしての完成度を求める視聴者からは「学芸会ドラマ」などと揶揄され、嫌悪されていたこともあった。ただ、常識的に可能かどうかはほとんど顧慮せずに次々とマンガの実写映像化を行い続けたため、今日に至るも唯一の実写版となっている例(「おそ松くん」「おじゃまんが山田くん」など)が少なくない。


年に何回かは、同じ時間枠で『月曜ドラマランド』とは別に、『第一生命スペシャル』や『ニッセイスペシャル』と銘打った、家族の絆などを題材にした若干シリアスタッチのホームドラマも放送されていた。


番組前半部は各局別のローカルスポンサーのみであったが、当時ドラマ番組では珍しく途中入れ替えでもスポンサー読み上げコメントを一切行なわず、本編中に画面右下に提供クレジットを表示するのみだった(本番組休止で単発特番が組まれていた場合でも、本番組のスポンサー枠のみ同様の対応をとっていた)。なお後半部にはネットスポンサーがついており、提供クレジットが画面一面に表示され、スポンサー読み上げコメントも行われていた。2000年代におニャン子クラブの作品のみがDVDになった。



番組の終了


1987年秋改編により1983年4月から続いた当枠は4年半の歴史に幕を閉じた。最終回関連の放送は下記のとおりである。



  • 9月21日、『ガクエン情報部H.I.P.』‐新作ドラマ作品としては最終回


  • 10月5日、『意地悪ばあさん』 - ドラマ作品としての最終回


  • 10月12日、『さよならドラマランド特別企画 〜 全て見せます! 名場面・珍場面 ベスト101』 - 本枠の総集編


  • 11月9日、『志村けんのバカ殿様 総集編』 - 本枠の実質的な最終回



主な放送作品
































































































































































































































































































































































































































タイトル 放送日(期間) 主演 制作会社など

あんみつ姫(全3作)
1983年5月23日 、1083年10月17日、 1984年1月9日 小泉今日子
テレパック
とことんトシコ 1983年1月28日、1984年5月7日 山田邦子 テレパック
意地悪ばあさん 1983年10月10日 - 1987年10月5日 青島幸男 テレパック
→ 共同テレビ

帰って来た意地悪ばあさん
1983年10月10日
青島幸男



  • 毎年4月・10月に放送。元々は連続ドラマとして放送されていた(1981年10月12日 - 1982年12月27日)。

  • 本枠終了後も1989年4月まで単発スペシャルが放送された。



ぐうたらママ(全4作)
1983年7月4日 - 1984年6月18日 坂口良子 テレパック

長谷川町子の いじわる看護婦スペシャル
(1983.12.26)
中原理恵

意地悪お手伝いさん
1984年‐、1985年1月21日、1986年6月16日

高見知佳

胸さわぎの放課後 1983年10月24日、12月19日 ジャニーズ少年隊
東宝
七にんめのいとこ
(1984.1.16)


少年隊のただいま放課後スペシャル 1984年6月4日 少年隊 東宝
ビートたけしのこにくらじいさん 1984年8月20日 - 12月10日 ビートたけし

新・翔んだカップル
1984年1月23日

石川秀美、永瀬正敏

てんてん娘 1984年6月25日 原真祐美 テレパック
純ちゃんの奥さまは魔女 1984年7月16日 美保純 アズバーズ

  • アメリカのテレビドラマ『奥さまは魔女』とのストーリー上の関連性はない。

新・翔んだカップルパートⅡ
1984年7月23日
石川秀美、永瀬正敏


なんか妖かい!?
1984年7月30日

柏原芳恵、山本陽一

いたずらデパートギャル・女は度胸 1984年10月29日 松本伊代 テレパック
ハーイあっこです 1984年11月5日、1985年10月14日
三田寛子、三田村邦彦

泉放送制作

心はロンリー気持ちは「…」 I
1984年12月17日
明石家さんま、田中美佐子

野球狂の詩 1985年1月7日 斉藤由貴 テレパック

はいからさんが通る
1985年4月

三田寛子、野口五郎

特別機動少女隊 ホールドアップ!! 1985年4月22日 少女隊 テレパック

いたずらスチュワーデス!

お嬢さまお手やわらかに


1985年5月6日

松本伊代 


奥様は不良少女!? おさな妻
1985年6月10日

工藤夕貴、国広富之


もーれつア太郎 ニャロメ!!出生の秘密を知ったとき少女に何が起こったのココロ!?
1985年5月20日
久保田篤、荻野目洋子

大映テレビ、フジテレビ
おさわがせ剣士 赤胴鈴之助
1985年7月8日

木村一八

心はロンリー気持ちは「…」 II 1985年7月15日 明石家さんま、萬田久子


  • III以降は『金曜おもしろバラエティ』などで放送されている。


結婚ゲーム
1985年7月22日

斉藤慶子、山本陽一

ゲゲゲの鬼太郎 1985年8月5日 六浦誠
東映

  • フィルム撮影。

一休さん 1985年8月12日 富田靖子 テレパック
1986年11月17日 浅香唯 共同テレビ

転校生!おれがあいつであいつがおれで
1985年8月19日

石野陽子、松野達也

仮面の忍者赤影 1985年8月26日 黒崎輝 テレパック
時をかける少女 1985年11月4日 南野陽子 アズバーズ
おそ松くん 1985年12月16日 中島陽典
セーラー服恋愛教室 愛のレッスンA!B!!C!?
1986年1月6日
工藤夕貴、石野陽子、南野陽子

ママをたずねて三千里
1986年1月20日

間下このみ、三浦洋一
泉放送制作
ピンクのラブソング
1986年1月27日

秋本理央

セーラー服応援団!乙女白書
1986年2月3日

佐野量子
アズバーズ
ザ・サムライ 1986年2月24日 沖田浩之
円谷プロ
超少女!はるひワンダー愛
1986年3月24日

松本伊代
共同テレビ
チェッカーズin涙のリクエスト
1986年4月14日

チェッカーズ

転校生!オレがあいつでアイツがおれで2
1986年4月21日
いしのようこ
アズバーズ
志村けんのバカ殿様 1986年4月28日 - 1987年11月9日 志村けん
イザワオフィス


  • ドラマではなくコントを中心としたお笑い番組。

  • 本枠終了後も特番として放送されている。


シブがき隊のスシ食いねェ!
1986年5月5日

シブがき隊

奥さまは不良少女⁉おさな妻2
1986年6月2日
工藤夕貴、国広富之
アズバーズ
結婚ゲーム2
1986年6月30日
斉藤慶子


ボクの初体験
1986年7月14日

水谷麻里、保坂尚輝
アズバーズ

初恋スキャンダル
1986年7月21日
佐野量子、長島ナオト
アズバーズ

包丁人味平
1986年8月11日

木村一八、横山やすし
東映

月とスッポン 恋のレッスンABC
1986年9月8日

芳本美代子、西川弘志

悪魔くん 1986年9月15日 玉木潤 東映
小公女セーコ
1986年10月20日
間下このみ、三浦洋一
泉放送制作

白バイ野郎!トミー&マツ
1986年12月1日
国広富之、松崎しげる
アズバーズ
ひみつのアッコちゃん 1987年2月9日 八木さおり
セーラー服露天風呂卒業旅行 1987年4月13日 松本典子
新ハーイあっこです 1987年4月20日
森尾由美、渡辺裕之
泉放送制作
キョンシーズ 霊幻道士 今よみがえる魔界伝説! 1987年4月27日 間下このみ


  • 香港映画『霊幻道士』との関連性はない。


宇宙少女モルモ10分の1
1987年5月4日

森恵
共同テレビ
タッチ 1987年6月1日
岡本健一、浅倉亜季
アズバーズ
生徒諸君! 1987年6月8日 伊藤美紀
ホリプロダクション

みんなあげちゃう
1987年6月22日
山本陽一

スケバン保母さんツッパリ風雲録
1987年7月6日

中森明穂

ジャパンプロデュース

女だらけ
1987年7月13日

少女隊
東映

What's Michael? ホワッツマイケル
1987年7月27日

小比類巻かほる
泉放送制作
原宿初恋探偵社
1987年9月7日

錦織一清

KANOX

ガクエン情報部H.I.P.
1987年9月21日

中村繁之、森高千里
KANOX


植田まさし原作作品


この枠でドラマ化された4コマ漫画作品の代表的原作者。植田まさし作品の実写化はテレビ東京系でドラマ化された『すっから母さん』を除けば、この枠でしか行われていない。























タイトル 放送日(期間) 主演
のんき君 1983年12月12日 - 1984年10月8日
明石家さんま
おとぼけ駅員 キップくん 1985年6月24日、1986年2月17日
前川清
まさし君 1985年2月18日
風見しんご


藤子不二雄原作作品


本枠で放送された藤子不二雄作品については、全て「藤子不二雄の~」と冠されている。






























タイトル 放送日(期間) 主演 制作会社など
藤子不二雄の夢カメラ 1986年3月3日、1987年3月2日
中山美穂、荻野目洋子、小泉今日子
南野陽子、富田靖子、三田寛子

KANOX


  • いずれも全3話のオムニバス構成。

  • 1987年放送分は『月曜ドラマランドひな祭りスペシャル』。

  • 後にテレビシリーズ化(全4話、東映製作)。


藤子不二雄の赤毛のアン子 1986年11月3日 荻野目洋子 KANOX


  • 特殊メイクなどの技術が使われた。

藤子不二雄のバケルくん 1987年5月4日 畠田理恵 共同テレビ

  • 複数話のオムニバス構成で、各サブタイトル画面に原作キャラのアニメーションが使用された。



石立鉄男主演作品























タイトル 放送期間 話数
どっきり天馬先生 1983年4月11日 - 10月31日 全13話
どっきり双子先生・乙女学園男子部 1983年11月14日 - 1984年3月19日 全8話
乙女学園すみれ寮 1984年4月23日 - 9月10日 全4話


おニャン子クラブ出演作品




































































































































タイトル 放送日 出演 制作会社など
かぐや姫とんで初体験?! 1985年7月1日
岡田有希子、福永恵規

ジャパンプロデュース
ボクの婚約者 1986年1月13日 福永恵規、内海和子

アズバーズ
透明少女 1986年3月10日 河合その子 共同テレビ
三代目はおニャン子お嬢様!? 花吹雪893組 1986年3月17日 国生さゆり アズバーズ
おニャン子学園危機イッパツ とんだ放課後 1986年5月12日 おニャン子クラブ全員 アズバーズ

  • 同年夏には、映画作品として『おニャン子ザ・ムービー 危機イッパツ!』が公開された。

二十歳の時 1986年6月9日 三田寛子、国生さゆり 共同テレビ
「日生ファミリースペシャル」
あしながおじさん 1986年7月7日 高井麻巳子 泉放送制作
みゆき 1986年8月4日 河合その子(二役) 共同テレビ
もしかして婚約者!? 1986年8月18日 内海和子、福永恵規 アズバーズ
探偵桃語 1986年10月27日
渡辺美奈代、渡辺徹
共同テレビ
有閑倶楽部 1986年11月10日 国生さゆり KANOX
What's Michael? ホワッツマイケル 1986年11月24日 吉沢秋絵 泉放送制作

  • マイケルなど猫たちはパペットで登場。

おニャン子捕物帳 謎の村雨城 1986年12月8日 城之内早苗 アズバーズ
ねらわれた学園 1987年1月26日 新田恵利
東宝
ないしょのハーフムーン 1987年2月16日 高井麻巳子、中山秀征
共同テレビ
看護婦アカデミー 1987年3月9日
渡辺満里奈、樹原亜紀、白石麻子
横田睦美、貝瀬典子、斉藤満喜子
名越美香
アズバーズ
いきなり婚約者!! 1987年3月23日 福永恵規、内海和子 アズバーズ
フローズン・ホラー・ショー 1987年5月18日
松本伊代、新田恵利、福永恵規
SOLD OUT
監督:堤幸彦
プロデュース:秋元康
おさな妻! ママはあぶない17才!! 1987年7月20日 渡辺満里奈 アズバーズ
夏休み妖怪バラエティ オバの魔法使い 1987年8月10日
小堺一機、高井麻巳子
「ライオンスペシャル」

  • 当時放送されていた『ライオンのいただきます』司会者の小堺が、CM中に見た夢の中で『オズの魔法使い』の世界を冒険する。



エンディングテーマ




  • みのや雅彦「笑えないピエロ」


  • 城之内早苗「あじさい橋」


  • おニャン子クラブ「恋はくえすちょん」 - 本来はアニメ『あんみつ姫』のオープニングテーマ。

  • おニャン子クラブ「お先に失礼」


  • うしろ髪ひかれ隊「時の河を越えて」- 本来はアニメ『ハイスクール!奇面組』のオープニングテーマ。


  • アイドル夢工場「アドベンチャー・ドリーム」


  • 工藤静香「禁断のテレパシー」



※上記以外にもおニャン子クラブ関連の曲は使われている。

※他に主演アイドルの曲も使用されていた。



スタッフ


  • 編成企画:久保田榮一、重村一、前田和也、石川泰平、清水賢治、石原隆


脚注


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注釈





  1. ^ 演技経験のない若手アイドルに経験を積ませるための実験的な意図もあったとされる[1]




出典




  1. ^ ab「BonusColumn 月曜ドラマランドの時代」『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』 竹書房/イオン編、竹書房、1995年11月30日、pp.174 - 175。C0076。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"""""""'""'"}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}
    ISBN 4-88475-874-9。





関連項目



  • 月9ドラマ

  • ボクたちのドラマシリーズ


  • サンデーイベントアワー - 当番組で放送された作品を再放送。


  • サタデーイベントアワー - 同上。


  • 痛快TV スカッとジャパン - 当番組終了から26年11か月後に月曜20時枠(フライングスタートは半年後の2015年4月から2018年9月まで実施)で放送している、20時またぎの番組。本番組は90分番組として20時にまたがったが、こちらは「バラエティ番組」「60分番組」での20時またぎが初となる。2018年10月からは20時ちょうどからの放送になった。




















フジテレビ系 月曜19:30 - 20:54枠
前番組 番組名 次番組


エプロンおばさん
(19:30 - 20:00)
※30分繰上げ

おまかせください、
オレの女房どの
(20:00 - 20:54)


月曜ドラマランド



オレの妹急上昇
(19:30 - 20:00)

志村けんのだいじょうぶだぁ
(20:00 - 20:54)











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