E-mote
E-mote(エモート)とは、M2が開発した、イラストを立体的にアニメーションさせる技術、および開発ツールの名称である[1][2]。なお、名称は「Emotional Motion Technology」の略[2]。
目次
1 概要
2 開発の経緯
3 歴史
4 対応プラットフォーム
5 採用作品
5.1 アーケードゲーム
5.2 家庭用ゲーム
5.3 Windows用ゲーム
6 出典
7 外部リンク
概要
映像外部リンク | |
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E-moteサンプル(M2) - YouTube | |
E-moteサンプル・テンプレート(M2) - YouTube |
キャラクターの立ち絵で、表情やポーズなどのアニメーションを簡単に作成することができる[2]。例えば表情をアニメーションさせる場合、通常は口パク・目パチ・眉毛など様々な差分パターン画像を用意しなければならないが、E-moteでは目・口・眉などの各パーツを変形させてパターンを作るため、少ない画像素材で簡単にアニメーションが作成できる[2]。各パーツについて、物理挙動(硬さ・重さ・揺れ具合)、風や角度の影響、変形遷移・円形クランプなど、様々な設定が可能[3]。また「男子正面」「女子正面」などのテンプレートがあらかじめ用意されており、立ち絵画像をそのテンプレートに当てはめることで、すぐに立体的なアニメーションとして動かすことができる[3]。
開発の経緯
M2では以前から、アクションゲームのキャラクターやユーザーインターフェイスの制作ツールを社内で開発していた[2]。『魂斗羅ReBirth』や『ドラキュラ伝説 ReBirth』の開発で使用したモーションエディターをベースに、アドベンチャーゲームのキャラクターを動かすことに特化した技術として「E-mote」が開発された[2]。
開発のきっかけはういんどみるからの「動く立ち絵」についての相談で[2]、2012年11月30日に発売された『ウィッチズガーデン』(ういんどみるOasis)で正式に導入された[4][5]。『ウィッチズガーデン』開発時にはまだE-mote用のUIツールが無く、元々のモーションエディターを使って開発していたが、そのままでは複雑で操作が難しいため、キャラクター作成に必要な機能だけを搭載した専用ツール「E-mote Lite」が開発された[2]。
なお、E-moteの技術には、雪などの背景パーティクルを動かす機能もあるが、これらの背景テンプレートについては今後E-mote Liteに組み込まれる予定[2]。
歴史
2012年12月 - E-mote技術のライセンス提供を開始[2]。
2013年
2月5日 - 専用ツール「E-mote Lite」の試用版を公開[6]。
4月4日 - E-mote Liteの正式版を提供開始[3]。
2014年
6月9日 - E-mote 3.0を正式リリース。Adobe PhotoshopのPSD画像からの一括インポート、吉里吉里2やUnity Proへの対応、インディーズライセンスの提供など[1][7]。
6月27日 - E-mote Free Movie Maker(通称「えもふり」)をリリース。アニメーションGIF・連番PNG・WMV動画ファイル出力に特化した簡易版で、個人利用のみで無償ダウンロード提供[8][9]。
対応プラットフォーム
(出典:[10])
Windows
- DirectX
吉里吉里2 / KAG3- YU-RIS
iOS
- iOS SDK
- Unity Pro
Android
- NDK
- NativeActivity
- Unity Pro
- PlayStation 4
- PlayStation 3
- PlayStation Vita
- PlayStation Portable
- Nintendo Switch
- Nintendo 3DS
採用作品
アーケードゲーム
電撃文庫 FIGHTING CLIMAX(セガ)[11]
家庭用ゲーム
- 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX(セガ)[11]
ロストディメンション(フリュー)[11]
Windows用ゲーム
ウィッチズガーデン(ういんどみるOasis)[11]
- Electro Arms -Realize Digital Dimension-(light)[11]
- はぴねす!えもーしょん(ういんどみるOasis)[11]
- ひまわり!! -あなただけを見つめてる-(sweetlight)[11]
駄作 〜アリスとクロエ、結ばれる日〜(CYCLET[12])- コロナ・ブロッサム (フロントウイング)[13]
まいてつ (lose)
ネコぱら(NEKO WORKs)
出典
- ^ ab“キャラクターアニメショーンツールE-mote”. M2. 2014年6月12日閲覧。
- ^ abcdefghij“アドベンチャーゲームの表現をひとつ上のレベルに―“超・立体”映像イラストアニメーション技術「E-mote」の開発者にインタビュー”. Gamer (2013年3月26日). 2014年6月12日閲覧。
- ^ abc“2Dイラストに3Dグラフィックの自由度を与えるアニメーション技術「E-mote」の正式版が提供開始|Gamer”. Gamer (2013年4月4日). 2014年6月12日閲覧。
^ PUSH!! 2012年12月号 pp.48-55.
^ TECH GIAN 2012年12月号 pp.55-61.
^ “4Gamer.net ― 2Dイラストを立体的に動かす技術「E-mote」の“Lite”試用版が公開に”. 4Gamer.net (2013年2月5日). 2014年6月12日閲覧。
^ “2Dイラストのアニメーション化エンジン「E-mote」が3.0にバージョンアップ。インディーズライセンスの提供を開始 - 4Gamer.net”. 4Gamer.net (2014年6月10日). 2014年6月12日閲覧。
^ “E-mote Free Movie Maker「えもふり」”. M2. 2014年6月30日閲覧。
^ “エムツー、2Dキャラクターアニメ作成ツール「E-mote」の無償版「えもふり」を公開 - 窓の杜”. Impress Watch Corporation (2014年6月27日). 2014年6月30日閲覧。
^ “特徴”. 2015年2月3日閲覧。
- ^ abcdefg“導入事例”. 2015年9月24日閲覧。
^ “スタッフ雑記 『あなたは、彼が理解できてしまうかもしれない……』” (2015年9月18日). 2015年9月24日閲覧。
^ コロナ・ブロッサム:E-moteとは 2016年6月20日閲覧
外部リンク
- E-moteホームページ
えもこ先生(E-mote公式Twitter) (@M2_emote) - Twitter