ふげん





















































ふげん

新型転換炉ふげん発電所
主建屋主体工事を終えたばかりのふげん
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成(1975年度撮影)





ふげんの位置(福井県内)
ふげん


福井県におけるふげんの位置

福井県の地図を表示



ふげんの位置(日本内)
ふげん


福井県におけるふげんの位置

日本の地図を表示


正式名称
新型転換炉ふげん発電所

日本
所在地
福井県敦賀市明神町3番地
座標
北緯35度45分16秒 東経136度00分59秒 / 北緯35.75444度 東経136.01639度 / 35.75444; 136.01639 (ふげん)座標: 北緯35度45分16秒 東経136度00分59秒 / 北緯35.75444度 東経136.01639度 / 35.75444; 136.01639 (ふげん)
現況
運転終了
着工
1970年12月1日 (1970-12-01)
運転開始
1978年3月20日 (1978-03-20)
運転終了
2003年3月29日 (2003-03-29)
建設費
685億円
事業主体
半額は民間資金
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建設中のふげん(右)と、運転中の敦賀発電所1号機(左)
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成(1975年度撮影)


ふげんは、福井県敦賀市明神町にある原子力発電所(廃炉)である。ふげんの命名は仏教の普賢菩薩に由来する。


「もんじゅ」「ふげん」の由来 「文殊、普賢の両菩薩は、知慧と慈悲を象徴する菩薩で、獅子と象に乗っている。それは巨獣の強大なパワーもこのように制御され、人類の幸福に役立つのでなければならない」[1]

2003年3月29日に運転を終了ののち廃炉手続きに入っており、日本原子力研究開発機構原子炉廃止措置研究開発センターによる廃炉作業が行われている。




目次






  • 1 概要


  • 2 沿革


  • 3 仕様


  • 4 運転中の経緯


  • 5 廃止措置


  • 6 脚注


  • 7 参考文献


  • 8 関連項目


  • 9 外部リンク





概要


日本国産の炉形式で新型転換炉と呼ばれ、原型炉段階にある。世界初のプルトニウムを本格的に利用する炉であり、MOX燃料の燃料数も772本と世界最大である。


特徴



  • 中性子の減速に重水を使用する。

  • 燃料にプルトニウムを使用できる。


  • 天然ウラン資源の効率化ができる。


国産の理由


  • 原子炉技術の向上。

  • 原子炉を安定的に動作させる為。

  • 輸入した燃料の有効活用。


問題点



  • 減速材に用いる重水がトリチウムに変化し、管理が難しくなる。

  • 重水の製造コストが高い。



沿革




  • 1970年(昭和45年)12月1日 - 土地を整地し、全面着工。


  • 1978年(昭和53年)3月20日 - 最小臨界に達成し起動試験開始。同年7月29日には初送電を開始し、同年11月13日には定格出力を達成(165MW)。


  • 2003年(平成15年)3月29日 - 7時16分に発電を停止、14時27分に原子炉を停止して運転を終了。また、運転を終了した2003年から26年かけて解体される予定。



仕様




  • 炉型式:重水減速沸騰軽水冷却型(圧力管型)

  • 熱出力:55.7万kW(557MW)

  • 電気出力:16.5万kW(165MW)

  • 燃料の種類:MOX燃料、濃縮ウラン

  • 燃料温度(被覆材・ペレット):300°C・2200°C

  • 燃料交換間隔:約6ヶ月



運転中の経緯







廃止措置




ふげん廃炉計画


日本原子力研究開発機構原子炉廃止措置研究開発センターでは以下のスケジュールで廃炉の手順を進めており2033年度に解体・撤去の26年間の工程を終了させる予定になっている[2]
詳細は右のガントチャート(工程表)を参照。




  • 2003年(平成15年) 運転終了 


  • 2003年(平成15年)~2008年(平成20年) 廃止措置準備


  • 2008年(平成20年) 廃止措置計画認可


  • 2008年(平成20年)廃止措置開始


  • 2013年(平成25年)~2017年 原子炉周辺設備解体撤去


  • 2018年~2026年 原子炉本体解体撤去


  • 2026年 使用済燃料搬出[3]


  • 2033年~未定 高レベル放射性廃棄物の恒久処理・隔離・管理


原発廃止後の高レベル放射性廃棄物の恒久処理・隔離・管理に関しては未定である。(何百・何千から数万年間)


脚注


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  1. ^ 『動燃二十年史』 動燃二十年史編集委員会編、動力炉・核燃料開発事業団、1988年10月、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"""""""'""'"}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}
    NCID BN03162172 [要ページ番号]。『動燃三十年史』動燃三十年史編集委員会編、動力炉・核燃料開発事業団、1998年7月、
    NCID BA37707647、口絵。



  2. ^ “ふげん廃止措置計画”. 日本原子力研究開発機構原子炉廃止措置研究開発センター. 2011年9月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年8月13日閲覧。


  3. ^ ふげん燃料、搬出完了9年先送り 廃炉完了時期は変更せず、機構表明




参考文献



  • “新型転換炉原型炉「ふげん」の臨界について(談話)”. 原子力委員会月報. 内閣府原子力委員会 (3月号(第23巻第3号)). 2011年5月8日閲覧。

  • “第2章 §3 「2 原型炉『ふげん』の建設」”. 原子力白書 昭和46年版. 原子力委員会. 2011年5月8日閲覧。

  • 事業所等一覧 (PDF)”. 日本原子力研究開発機構 (JAEA). 2011年5月8日閲覧。



関連項目






  • CANDU炉


外部リンク








  • 原子炉廃止措置研究開発センター - 日本原子力研究開発機構


  • 原子炉廃止措置研究開発センター(ふげん) - 敦賀市





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