ウルトラマンマックスの登場怪獣
ウルトラマンマックスの登場怪獣(ウルトラマンマックスのとうじょうかいじゅう)は、特撮テレビ番組『ウルトラマンマックス』に登場する架空の怪獣、宇宙人、ロボット、その他の生物の一覧。並び順は登場話数順。
テレビ放送の平成ウルトラシリーズとしては初めて昭和シリーズに登場した怪獣、宇宙人が登場する。本作が昭和のウルトラシリーズと繋がっていないため、昭和シリーズや次回作の『ウルトラマンメビウス』とは異なり設定や肩書きなど昭和シリーズに登場した際とは変わっているパターンが多い。
特記のない限り、身長・体重は公式ホームページ[1]、デザイナーは『宇宙船 YEAR BOOK 2006』および『ファンタスティックコレクション ウルトラマンマックス マックス!マックス!マックス!怪獣大画報』より[2][3]。
目次
1 過去作品の怪獣
2 溶岩怪獣 グランゴン
3 冷凍怪獣 ラゴラス
3.1 進化怪獣 ラゴラスエヴォ
4 古代怪鳥 レギーラ
5 高速宇宙人 スラン星人
5.1 スラン星人(エタルダミー)
5.2 スラン星人クワイラ
6 両棲怪獣 サラマドン
7 飛膜怪獣 パラグラー
8 宇宙工作員
8.1 ケサム
8.2 ケルス
8.3 ケルスの部下の宇宙工作員
9 甲虫型宇宙怪獣 バグダラス
10 伝説怪龍 ナツノメリュウ
11 空間転移怪獣 メタシサス
12 超音速怪獣 ヘイレン
13 完全生命体 イフ
14 宇宙化猫 タマ・ミケ・クロ
14.1 宇宙化猫 ムー
15 氷の美女 ニーナ
16 宇宙古代怪獣 エラーガ
17 幻影宇宙人 シャマー星人
18 空間移動宇宙人 ターラ星人
19 戦神 ギルファス
20 亜空間怪獣 クラウドス
21 夢幻神獣 魔デウス
22 飛魚怪獣 フライグラー
23 友好異星人 ネリル星人キーフ
23.1 『ウルトラマンジード』に登場するネリル星人
24 巨大異星人 ゴドレイ星人
25 神話の幻獣 ユニジン
26 リリカ
27 凶獣 ルガノーガー
28 牛鬼怪獣 ゲロンガ
29 挑発星人 モエタランガ
30 星雲守護獣 ホップホップ
30.1 星雲小獣 アダムとイブ
31 星獣 ケプルス
32 星空の創造主 サトン星人
33 地底文明 デロス
34 機械人形 オートマトン
35 機械獣 サテライトバーサーク
36 機械獣 スカウトバーサーク
37 機械獣 ギガバーサーク
38 脚注
38.1 注釈
38.2 出典
39 参考文献
40 関連項目
過去作品の怪獣
- エレキング
- レッドキング
- ピグモン
- アントラー
- ゼットン
- ゼットン星人
- キングジョー
- ゴモラ
- メトロン星人
- ピット星人
- タイニーバルタン
- ダークバルタン
溶岩怪獣 グランゴン
第1話「ウルトラマンマックス誕生!」、第30話「勇気を胸に」に登場。英字表記はGRANGON[4][3]。
- 体長:55メートル
- 体重:6万2千トン
- 出身地:エリアJR-549(龍厳岳山麓)[5][3][6]
自然災害が原因でよみがえった怪獣。DASHが初めて遭遇する怪獣で、鉱物に似た特性のある細胞を持ち、高熱を発する背中の「マグマコア」によって、体表温度は900℃に達する。口から吐く超高温の火炎弾と地中を敏速に掘り進む鋭い爪、棘付きの強靭な長い尻尾が武器。「龍がいる」という伝説のある龍巌岳に出現。登場時はすぐにDASHの冷凍弾で氷漬けにされた後、ウィングブレードアタックで粉砕されるが、火山の爆発で流れ出した溶岩に触れて再生する。最初は同時に出現した冷凍怪獣ラゴラスと引かれ合うように合流して戦うが、マックスの参戦でラゴラスと協力。最後はマクシウムカノンを受け、倒される。
第30話では、ラゴラスに捕食された別個体の死骸がマグマコアを失った状態で龍厳岳で発見される。腐敗が早く進むことから、怪獣の化石が残らないのもそれに一因しているのではと推測される。
- スーツアクター︰横尾和則
- デザイン:酉澤安施
- デザイン画での名称は「古代怪獣グラリオン」[3]。
- ギミックは『ウルトラマンメビウス』のグロマイトの口に流用された[7]。
- その他の作品に登場するグランゴン
- 『ウルトラアドベンチャーNEO』後半では惑星ハマーでレイオニクスバトルに参戦していたが、暴走したゴモラ(レイオニックバースト)に身体を引き裂かれ、尻尾のみが登場。その後、ババルウ星人(RB)が使役するアントラーにぶつけられる。
冷凍怪獣 ラゴラス
第1話「ウルトラマンマックス誕生!」に登場。英字表記はLAGORAS[4][3]。
- 体長:53メートル
- 体重:5万7千トン
- 出身地:伊豆半島沖合[5][3][注釈 1]
自然災害が原因でよみがえった怪獣。何でも凍らせるマイナス240度の冷凍光線を口から吐く。グランゴンに呼応して海中から姿を現し、マックスを相手にグランゴンと共闘するが、マクシウムカノンを受けて倒される。
- スーツアクター︰永田朋裕
- デザイン:酉澤安施
- デザイン画での名称は「深海古代怪獣ラゴラス」[3]。
進化怪獣 ラゴラスエヴォ
第30話「勇気を胸に」に登場。英字表記はLAGORAS EVO[4][3]。
- 体長:54メートル
- 体重:6万トン
- 出身地:龍厳岳[5][3][6]
かつてマックスに倒されたラゴラスの別個体が、グランゴンの別個体のマグマコアを捕食したことで進化した怪獣。体色が赤くなり、牙や体の一部にはグランゴンのものを意識した意匠がある。冷熱双方の特性を併せ持ち、胸部の「マグマコア」からはグランゴン同様の火炎弾を放ち、口からはラゴラス本来の冷凍光線を吐く。最大の武器は、口と胸部より発生させたエネルギーを一点にぶつけて発射する強力な「超温差光線」。この光波はギャラクシーカノンをも上回る威力を誇り、相手を瞬時に蒸発させることが可能。戦闘能力だけでなく知能も進化しており、人間を憎み蔑んでいる。ギャラクシーカノンを破ってマックスを追い詰めるが、ショーンがラゴラスエヴォの攻撃法に着想を得て開発したDASHの新兵器A.G.メイザーで「マグマコア」を破壊され、爆発四散する。
- スーツアクター:丸山貢治
- デザイン:酉澤安施
- 着ぐるみはラゴラスを改造したもの[3]。
- 映画『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』の準備稿ではマックスの対戦相手として登場させる予定であったが、スーツが現存していたものの撮影に使用できる状態ではなかったことから、変更された[8]。
古代怪鳥 レギーラ
第3話「勇士の証明」に登場。英字表記はREGUILA[4][3]。
- 体長:52メートル
- 体重:1万4千トン
- 出身地:中米の古代遺跡[5][3][6]
メキシコの古代遺跡から現れた怪獣。かつては、中米で神として崇められていたという。飛行速度はマッハ2.5。外皮の特性上、レーダーに探知されない。主要武器は、口の中の青く光る目から発射される火炎弾と鎖状のビーム。羽ばたく際の衝撃波で地上の物体を吹き飛ばし、破壊することも可能。腹部には巨大な爪のような1対のフックがある。最後はマックスのソードスラッシュを受け、倒される。
- スーツアクター︰横尾和則
- デザイン:丸山浩
- デザインモチーフは『ウルトラセブン』のアイロス星人[9]。
- CGIディレクターに「板野サーカス」と呼ばれる空中戦のアニメ演出で著名な板野一郎を招いている本作において、初の飛行怪獣である。DASHとの空中戦は板野によるフルCGで描かれ、スピード感のある演出になっている[3]。高速で動くため、CGはデータ量を抑えたものに着ぐるみの写真を貼り付けて表現している[3]。
高速宇宙人 スラン星人
第4話「無限の侵略者」に登場。英字表記はALIEN SRAN[4][3]。
- 体長:2 - 51メートル
- 体重:69キログラム - 2万8千トン
- 出身地:スラン星[6](出現地:エリアJT-365(スタジアム)[5][3])
円盤を陸上スタジアムに偽装し、地球に潜伏していた宇宙人。人間への変身能力も持つ。劇中では工事現場の作業員やミズキに変身していた。地球人の環境破壊に警鐘を鳴らす裏で地球征服を目的としており、高尚な言い分とは裏腹に人質をとるなど奸計を厭わない。時速170キロメートルの高速移動によって残像を生み出し、それに惑わされた相手を破壊光線や手から出す反重力光線を使って攻撃する戦法を得意とする。また、関節は360度動く。最後はマクシウムソードで残像を切り刻まれ、マクシウムカノンで倒された。
- 声:川津泰彦(音声に加工あり)
- スーツアクター:相馬絢也[3]
- デザイン:丸山浩
- 着ぐるみの塗料にはマジョーラが用いられている[9]。マジョーラを用いたスーツはアクションを行うと剥げると言われているが、開米プロダクションの香西伸介は別の素材と混合させることにより定着させることに成功している[9]。
- 残像や建物の乗っ取りなど、バルタン星人を意識している[10]。
- その他の作品に登場するスラン星人
- 雑誌連載作品『ウルトラマン列伝 ギャラクシーバトルゼロ』(てれびくん及びテレビマガジン2012年5月号掲載)では、アナザースペースでウルトラマンゼロの前に現れ、得意の高速移動で生み出した分身残像を用いてゼロを襲う。残像はマックスの助言を受けたゼロのゼロスラッガーに切り刻まれ、本体はワイドゼロショットで倒された。
スラン星人(エタルダミー)
映画『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』に登場。
- 身長:51メートル[11]
- 体重:2万8千トン[11]
後半の時空城内部の第二階層にて、超時空魔神エタルガーによってマックスの記憶から具現化したエタルダミーとして生み出される。
本物のスラン星人とは無関係であるが高速移動能力は健在であり、高速移動の際に生じる残像でマックスを翻弄するも、本物と同様にマクシウムソードで残像もろとも吹き飛ばされたうえにギャラクシーソードで一刀両断され、爆散した。
- 監督の坂本浩一や中野貴雄によれば、当初はラゴラスエヴォが登場候補に挙がったものの『マックス』当時の敵キャラクターのスーツが撮影可能な状態で現存しておらず、スラン星人のスーツだけが使用可能な状態で残っていたためとのこと[12][8][13]。ゼットンを登場させる案もあったが、『マックス』のオリジナル怪獣ではないことから不採用となった[12][8]。
スラン星人クワイラ
『ウルトラマンX』第8話「狙われたX」に登場。
- 体長:2 - 51メートル[14][15]
- 体重:69キログラム - 2万8千トン[14][15]
かつてウルトラマンマックスに倒されたスラン星人の同族。慇懃無礼な性格に丁寧な口調が特徴。地球侵略に興味はなく、かつて同族を倒したマックスを討って仇をとることを目的としている。マックスを苦しめたこともあるゼットンの別個体を連れて襲来し、周到な計画を立てる。
トウマ・カイトの姿に擬態し、スパークドールズの研究者の当麻博士と名乗ってXioに接触すると、大空大地の父・鷹志の研究仲間だったとうそぶいて穏やかな性格を装い、大地の信頼を得る。事前に準備していたと偽って持参したゼットンのスパークドールズを大地たちに解析させて共にゼットンアーマーを開発するが、そのデータには細工を施しており、ゼットンアーマーを装着したエックスのコントロールに成功する。カイトの姿に擬態したマックスの攻撃を受けて正体を現した後は巨大化し、コントロール下に置いたエックスやゼットンと共にマックスを攻撃するが、大地の活躍でエックスが正常な状態に戻り、形勢は逆転する。最後は残像でマックスを翻弄して背後を取るも、動きを読まれてマクシウムソードを受けて倒れたところにギャラクシーカノンを浴び、倒された。
- 声:松本健太
- 演(当麻博士):青山草太
- スーツアクター:岡部暁
- スラン星人の登場は予告編や雑誌情報などでも一切伏せられており、オープニングクレジットでも「高速宇宙人クワイラ」とだけ記述されていた。
- 第8話の脚本を担当した林壮太郎は、「クワイラ」という名称は中国語で「速さ」を意味する「快(クワイ)」からの発想と述べている[16][17]。
- 第8話の監督を担当したアベユーイチは、『マックス』での分身の撮影方法は難しいと判断し、セット内で撮影して当時の描写に近づけることを意識した[18]。
両棲怪獣 サラマドン
第5話「出現、怪獣島!」に登場。英字表記はSALAMADON[4][3]。
- 体長:54メートル(倒立時)
- 体重:3万3千トン
- 出身地:太平洋上の浮遊島サブジェクトファントム[5][3][6]
サンショウウオによく似た怪獣。本来は心優しい怪獣だが、ピグモンに危害を加えようとする人間には容赦なく攻撃する。武器は尻尾を逆立てて発射するニードルと体の側面から分泌する毒。基本的に四足歩行だが逆立ちして二足歩行にもなる。ハンターの新見健児が乗るヘリコプターを撃墜するが、その際にピグモンの石像が破壊され、結果として復活したレッドキングに戦いを挑むが、何度も投げ飛ばされて弱ったところを爆弾岩の一斉射撃を受け倒される。
- スーツアクター︰横尾和則
- デザイン:酉澤安施
飛膜怪獣 パラグラー
第5話「出現、怪獣島!」、第6話「爆撃、5秒前!」に登場。英字表記はPARAGLER[4][3]。
- 体長:58メートル
- 体重:2万8千トン
- 出身地:太平洋上の浮遊島サブジェクトファントム[5][3][6]
ムササビのような皮膜状の翼(飛膜)を持つ怪獣。この飛膜により空中を飛行し地上戦の際は収納するかのように消すことが可能。空中からの体当たり攻撃と鋭い鈎爪と長い尻尾を使って敵と戦う。サラマドンと同じくピグモンを守るためレッドキングと闘うが、空中から体当たりしようとしたところを岩石攻撃で落とされ、爆弾岩で倒される。
- デザイン:酉澤安施
- スーツアクター︰永田朋裕
宇宙工作員
ケサム
第7話「星の破壊者」に登場。英字表記はKESAM[4][3]。
- 体長:1.8 - 49メートル
- 体重:67キログラム - 1万4千トン
- 出身地:KJ-K5星雲[6](出現地:エリアJS-501(朝霧山山麓)[5][3])
地球を爆破しろと命じられ、惑星破壊爆弾と共に送り込まれてきた異星人。自らの星の環境破壊を繰り返す人類への怒りに燃え、今自分が破壊しても同じことと考える。
時空移動装置を内蔵した特殊なスーツを着用しているため、爆弾をセットした後は即座に脱出できるが、地球に出現した際にトラブルで負傷し、調査に来たミズキに助けられる。その後、巨大化してマックスと戦うもののソードスラッシュを受けて致命傷を負い、ミズキの情に絆されて爆弾を停止させ、彼女に看取られて息絶える。
- 演:菊地謙三郎
- スーツアクター︰寺井大介
- デザイン:板野一郎[注釈 2]
- ムチの動きも板野が動画を担当している[3]。
- 演じた菊地は、第7話監督の梶研吾と既知であったことから起用された[19]。梶は旧知の小田井涼平から、菊地ら『仮面ライダー龍騎』のキャストを紹介されていた[19]。
ケルス
第32話「エリー破壊指令」に登場。英字表記はKERUS[4][3]。
- 身長:1.9 - 49メートル
- 体重:68キログラム - 1万5千トン
- 出現地:エリアJS547(倉庫街)[5][3]
第7話に登場したケサムと同族の宇宙工作員。ケサムより冷徹で好戦的であり、目的のためならば手段を選ばない。情に絆されて任務に失敗したケサムを軽蔑している。相手を挑発するなど自信に満ちた行動が多く、格闘能力も高い。瞳の色は青。
世界各地のUDF基地を同時破壊する作戦を立案し、その達成のためにエリーの頭脳を洗脳ウイルスで乗っ取って拉致すると、ミサイル誘導システムに仕立て上げる。多数の宇宙工作員を率い、緊急時にはケサムと同様に巨大化して戦闘モードとなる。戦闘モードはケサムと同じ形状だが、ケサムは目の色が赤いのに対してケルスは青い。緻密な作戦でUDFを苦しめるが、コバとのガンファイトに敗れ、エリーを奪還される。最後はマックスと真っ向から勝負し、マクシウムカノンを受けて爆死する。ケルスが呼んだコンテナ宇宙船も、ギャラクシーカノンにより破壊される。
- 演:小田井涼平
- スーツアクター:寺井大介
- 着ぐるみはケサムの改造[20]。
- 初期案では、ケサムが再登場する案[19]やケルスがケサムと同じ顔であるという案[10]であった。
ケルスの部下の宇宙工作員
第32話「エリー破壊指令」に登場。
- 身長:1.8メートル[6]
- 体重:67キログラム[6]
- 出身地:KJ-K5星雲[6]
ビームライフルを武器とし、常に複数で行動する。感情らしいものはなく、ケルスの命令のままに行動する。巨大化時のケルスやケサムと同じ顔を持つ。
- 演:キャスタッフ
- 関連書籍などでは「戦闘員」と表記しているものもある[3][21]。名称は『パーフェクト・アーカイブ・シリーズ ウルトラマンマックス』ではケルス戦闘員[5]、『円谷プロ全怪獣図鑑』(小学館、2013年)では宇宙工作員 ケダムとしている[6]。
甲虫型宇宙怪獣 バグダラス
第8話「DASH壊滅!?」に登場。英字表記はBAGDALAS[4][3]。
- 体長:25センチメートル - 50メートル
- 体重:970グラム - 3万5千トン
- 出身地:宇宙[6](出現地:エリアJQ-303[5][3])
隕石の中から現れた怪獣。大顎の間にある口から放つ特殊な吸引ビーム「触手光線」で生体エネルギーを吸い取り、成長する。エネルギーを吸われた人間は高熱・体力低下の症状が現われ、命の危険にかかわる。赤外線で獲物を探知する能力と、透明化する能力を持つ。最大化した後は羽根を羽ばたかせることで、熱波を放射する。目的は繁殖であり、ベース・タイタン内の職員やDASHを触手光線で次々と襲い、巨大化した後には体内に飼っていた無数の卵を孵化させるべく、都市に向かう。しかし、マックスとの戦いでは高速で飛行して突進するもマクシウムカノンを受け、倒される。
- スーツアクター︰相馬絢也
- デザイン:板野一郎
- デザイン画での名称は「甲虫型宇宙怪獣ヴィクティム」[3]。
- ベース・タイタン内でカイトとヒジカタによって挟み撃ちにされるシーンは、バグダラスの3メートル大という大きさを表現するため、CGIスーパーバイザーの鹿角剛司によって提案された[3]。
伝説怪龍 ナツノメリュウ
第9話「龍の恋人」に登場。英字表記はNATSUNOMERYU[4][3]。
- 体長:71メートル
- 体重:6万3千トン
- 出身地:奈津川湖[5][3][6]
奈津川村に伝わる龍。「英雄が鎮め、光の中へ返した」という予言めいた伝説を持つ。金の亡者と化した村長の息子を始めとした、開発を進める人間たちが花火大会に乗じて仕掛けた破壊活動によって祠を壊されたことで復活し、驕り高ぶる人間に怒り狂い暴れ回る。焔の翼で空を飛び、口から紫色の炎のブレスを吐き、長い首で敵を締め上げる。最後はナツノメリュウを慕う少女の霊により大人しくなり、マックスの出した光の中へ消える。少女は20年前に亡くなった村の娘であり、その姿と声はカイトしか感じ取れない。
- スーツアクター︰横尾和則
- デザイン:酉澤安施。デザインコンセプトは和洋折衷[3]。
- 着ぐるみは巨大なため、飛行シーンは屋外でクレーン3本を用いて撮影された[22]。
- その他の作品に登場するナツノメリュウ
- 『ウルトラゾーン』第11話アイキャッチでは、ジャンボキングとともに競馬のレースに出走している様子が描かれている[23][24]。
空間転移怪獣 メタシサス
第10話「少年DASH」に登場。英字表記はMETACISUS[4][3]。
- 体長:57メートル
- 体重:4万9千トン
- 出身地:エリアJF-347ポイント21[5][3]
空間を飛び越え、自由自在にテレポートできる怪獣。携帯電話の極超短波を嫌い、その中継アンテナを破壊する。チェスのナイトの駒を思わせる4対の目がある前後に長い「馬面」の頭部と手足のない台座のような身体を持ち、大きく割れる口の中にある長い舌を武器とする。また、口の脇にある穴からはガスを噴出する。空間を「桂馬跳び」する際に起こる電磁波の乱れで出現位置が予測できることをDASH見学に来たマサユキ少年に見抜かれ、マックス・DASH・マサユキの連携によりマクシウムソードを受け倒される。
- スーツアクター︰西村郎
- デザイン:酉澤安施。デザインコンセプトは羽衣をまとったイメージ[3]。
超音速怪獣 ヘイレン
第12話「超音速の追撃」に登場。英字表記はHELEN[4]またはHALEN[3]。
- 体長:52メートル
- 体重:3万8千トン
- 出現地:太平洋上空 - 代茂木野外ステージ[5][3]
マッハ10という、DASHの試験機ダッシュバードβやマックス以上の超高速で飛行する怪獣。その超高速による突風の威力は凄まじく、人間が吹き飛ぶほどである。翼はF-14戦闘機の可変翼にように動かすことができる。地上でも同様に高速移動可能。武器は口から吐く高熱火球。特定の波長を敵襲だと感じ、その音源を攻撃する習性を持つ。ヘヴィメタルバンド「バッドスキャナーズ」のギターの音がたまたまその波長と一緒だったため、彼らがコンサートを行う野外ステージ上空に出現して暴れる。最期はマクシウムカノンを受け倒される。
- スーツアクター︰西村郎
- デザイン:丸山浩、デザイン原案:金子二郎[3]
- バンドが軸となるエピソードに登場することから、ネーミングはヴァン・ヘイレンに由来する[25]。
完全生命体 イフ
第15話「第三番惑星の奇跡」に登場。英字表記はIF[4][3]。
- 体長:4メートル(第一形態)、27メートル(第二形態)、31メートル(第三形態)、52メートル(第四形態)、54メートル(最終形態)
- 体重:3万2千トン(第一形態)、3万5千トン(第二形態)、4万3千トン(第三形態)、4万6千トン(第四形態)、4万9千トン(最終形態)
- 出身地:宇宙[6]
ある日突然宇宙から降ってきた怪生命体。相手の攻撃に対応した姿に変身する。最初は白い球体の形態で全く動かないが、DASHが放った焼夷弾で焼かれると火を吹く棘が無数についた姿に変貌し、DASHのミサイル・レーザー攻撃を受けると背中からミサイルやレーザーを発射する大砲のような器官と顔と四本の足を生やす。さらにマックスのマクシウムカノンを受けて爆発四散すると直立形態で復活、マックスの攻撃をすべて倍返しにした上にマクシウムカノンの乱射を浴びせて袋叩きにする。力尽きたマックスがミズキに促され、イフを残して飛び去った後、そのまま街を廃墟に変え、世界をも滅ぼす勢いとなるが、最後は盲目の少女・アッコが奏でるピッコロの音楽をコピーし楽器を纏った女神像の形態となり、アッコと「合奏」しながらマックスに宇宙へ誘導される。
- スーツアクター︰末永博志、永田朋裕
- 劇中アッコとイフが「合奏」するのは、ショパンの「別れの曲」。
- デザインは、『ファンタスティックコレクション』ではNAKA雅MURA[3]、『宇宙船 YEAR BOOK 2006』では酉澤安施と記載している[2]。
- デザイン画の名称は「ゼロ」[3]。
- 造型費は通常の5倍ほどになったが、プロデューサーの八木毅は脚本を読んで傑作になると感じOKを出したという[25]。
- セル版のDVDには、本編15話とは別の展開を見せるIFエンドが特典で収録されている。ウルトラマンマックス#DVDでの変更点・追加点を参照。
- 書籍によっては、各形態を第1型 - 第4型、最終型と記載している[5][26][6]。
宇宙化猫 タマ・ミケ・クロ
第16話「わたしはだあれ?」に登場。英字表記はTAMA MIKE KURO[4][3]。
- 体長:45メートル(3体共通)
- 体重:2万3千トン(3体共通)
- 出身地:宇宙[5][6](出現地:ベース・タイタン直前の東京湾岸[3])
宇宙から飛来した猫系生物。ただし外見にネコらしいところはほとんどなく、ほぼ球形の胴体に1つだけのネコ目があり、細長い関節肢で立っているので、ネコらしいところは眼だけ、それに加えて猫耳のある個体がクロ、脚のある個体がタマ、主だった特徴のない個体がミケで、全員振ると鈴の音がする尻尾が付いている。
武器は口から吐く光線で、体から有機生命体の記憶を妨害するエネルギーを放出し、その影響で人間社会やDASHメンバー、果てはウルトラマンマックスまでもが次第に記憶や思考能力を失い、麻痺状態になる。そのため、DASHは機械の操作や武器の使い方など、何をどうしたら良いのかわからず攻撃はおろか出撃すらままならなくなり、カイトも変身の仕方を忘れてしまう。更にようやく変身できたマックスも、マクシウムカノンの発射ポーズやマクシウムソードの使い方はおろか自分が誰なのか、どちらが右でどちらが左なのかすらわからなくなり、ストーリー全体が破綻した大混乱状態に陥る。そんな中、唯一有機生命体でないエリーの祈りによって発奮したマックスの即興の必殺技で、3体まとめて撃破された。
- デザインは、『ファンタスティックコレクション』ではNAKA雅MURA[3]、『宇宙船 YEAR BOOK 2006』では酉澤安施と記載されており、真相は不明[2]。
- デザイン画での名称は「宇宙化猫カフカ」[3]。デザイン画では3体は尻尾のみが異なるだけであったが、造型スタッフがアドリブでタマに猫の足をつけ、監督の三池崇史もこれを気に入ってクロには耳をつけるように指示した[9]。
宇宙化猫 ムー
『ウルトラマンX』第18話「ワタルの恋」に登場。
- 体長:45メートル[14][15]
- 体重:2万3千トン[14][15]
上記のタマ・ミケ・クロの同族で[要出典]、大きな猫耳と尻尾が付いており、よりネコらしい姿となっている。口から吐く光線が武器なのも同様であるが、戦闘能力は高くない。しかし、放屁で自分のことを忘れさせるガス(忘却物質)を出す能力を持っているうえ、逆に涙で相手に忘れさせた記憶をよみがえらせるが、それと同時に自分が相手のことを忘れてしまう性質を持っている。
市街地に出現して電磁波を放ちXioの通信機能を麻痺させ、さらにスカイマスケッティにも飛行障害を起こさせる。この電磁波にはダークサンダーエナジーの発生率を2.16倍に増大して呼び寄せる効果があり、Xioが対処しようとするとしばらくして姿を消す。その後は再び市街地に現れ、自分をかつてドラコから救ってくれたウルトラマンエックスにじゃれつくが、エックスは自分のことを覚えていなかったために困惑される。まもなく出現したレッドキングに立ち向かうも軽くあしらわれてしまい、ダークサンダエナジーで強化されたEXレッドキングに光線で攻撃するが、無効化されてしまう。EXレッドキングがエクシードXに浄化されてスパークドールズへ収縮された後、自分は再びエックスに寄り付いたものの自分がいると迷惑という理由で宇宙まで投げ飛ばされるが、また戻って来てエックスに寄り付く。しかし、やはりエックスには自分のことを思い出してもらえず、「お前がいると迷惑なんだ」という言葉にショックを受け、号泣する。その涙はエックスに自分の記憶を取り戻させるが、今度は自分がエックスのことを忘れてしまい、地球から去っていった。
- 声:ジェーニャ
- 造形物は『マックス』のものが改造された[27]。演出や操演の都合から、4本足で立たせ、芝居のできる2本の腕を動かすという形に変更された[28][27]。また大きな猫耳をつけることで愛らしさを強調している[28]。
- 大地がムーを知らなかったため、エックスと出会ったのは15年前(ウルトラフレア発生前)と思われる。
- 初期案では「ミューミュー」と鳴くから「ミュー」という名称であったが、第18話監督の辻本貴則が愛犬の名をつけ、「ムー」となった[27]。
- 企画段階では宇宙化猫を登場させることには知名度やオリジナル回の完成度などから賛否が分かれたが、監督の辻本が賛同したことにより、登場に至った[27]。ウルトラマンとの恋愛的な描写や怪獣のモノローグについても、懐疑的な意見が出ていたという[27]。
氷の美女 ニーナ
第17話「氷の美女」に登場。英字表記はNINA[4][3]。
- 身長:1.6メートル[5][29]
- 体重:50キログラム[5][29]
- 出身地:南極[5]
南極の氷層から発掘された氷漬けの美女。人間そっくりの姿とDNAをもつが正体はエイリアンの可能性が高い。10万年前「人類に考える力とモノを創る力を与えた」と語る。コバのDNA情報から地球の総てを引き出すことで「人類は失敗作だった」と判断し、エラーガを用いて世界を破壊しようとする。コバを相手に「あなたには撃てない」と嘯くが、最期はコバに撃たれて消滅する。
- 演:上良早紀
- 外国人をキャスティングする案もあったが、現場でのコミュニケーションに時間がかかるため採用されなかった[30]。
- 脚本ではニーナが発掘されるシーンも存在していたが、尺の都合でカットされた[10]。
宇宙古代怪獣 エラーガ
第17話「氷の美女」に登場。英字表記はERAGA[4][3]。
- 体長:54メートル
- 体重:5万8千トン
- 出身地:南極海[5][3][6]
ニーナが操る宇宙怪獣。南極海に出現し、UDFオーストラリア支部の迎撃を掻い潜り、オーストラリア経由で東京に現れる。覚醒当初はさほど強くないが、附近まで来たニーナの指令を受け、赤い角を生やすなどの変態を見せる。頭部の角は強力な破壊光線を発射し、両肩の角はエネルギーを蓄える。ニーナがいる限りは何度倒されても蘇生し、その度にパワーアップする能力を持つ。ニーナの死によって不死身の能力を失い、最期はマックスのマクシウムソードで角を切断され弱体化したところをギャラクシーカノンを受け倒される。
- スーツアクター︰末永博志
- デザイン:酉澤安施
幻影宇宙人 シャマー星人
第18話「アカルイセカイ」、第36話「イジゲンセカイ」に登場。英字表記はALIEN SHAMER[4][3]。
- 体長:15センチメートル - 49メートル[注釈 3]
- 体重:220グラム - 不明[注釈 3]
- 出身地:シャマー星[5][3][6](出現地:エリアJS-301(都市部)[5][3])
- 第18話
- 自前の超巨大反射板で太陽の光を反射させて第二の太陽を作り、終わることのない昼間を作り上げて人々の生活サイクルを乱し、さらに猛暑により苦しめる。武器は両手から発射する破壊光線と放屁による爆発攻撃。敵の攻撃は一切受け付けない。人間に化けた工作員をベースタイタンに送り込んでDASHを精神的に攪乱、同時に巨大化させた破壊工作員を町の中心に出現させて、全面降伏を迫る。人間に化けた工作員は饒舌で初対面時に名刺を渡すなど下手に出ると見せかけてDASHやマックスを小馬鹿にするなど慇懃無礼な態度でDASHの面々、特にヒジカタ隊長の精神を逆撫でし、破壊工作員も攻撃が一切効かないのをいい事に、ふざけた態度でDASHやマックスの苛立ちを募らせる。その特性を活かして一度はマックスをも敗退させるが、カイトに「本当は小人サイズ。夜には巨体どころか人間サイズの(幻の)姿さえ維持できない」と見破られ敗北。ベースタイタンに現れた個体は逃走し、のちに再登場する。
- 演:佐藤正宏(WAHAHA本舗)
- 第36話
- 異次元バリアの理論を持つエキスパート・四谷博士に変装して堂々とベース・タイタンに乗り込む。UDFの異次元バリアを開発すると見せかけ、実際はベース・タイタンのパワーを利用し、サブジェクト・ファントムよりレッドキングを召喚するという作戦を展開。前回同様に登場時に名刺を渡す丁重さを見せる一方、ヒジカタ隊長を「バカ」、ショーンを「凡人」、「ヘッポコ発明家」呼ばわりしたり、研究中の自分の食事として高級料理を要求するなど、相変わらず慇懃無礼な態度でDASHの面々、今回は特にショーンの精神を逆撫でする。異次元エネルギーを逆用した異次元光線銃を使って2度カイト=マックスを異次元に放り出そうとするが、1発目はレッドキングと一緒に召喚されたピグモンの妨害で失敗し、2発目もエリーと同化したピグモンが盾になって失敗。そのまま「ヘッポコ発明家」が意地を見せて開発した新兵器ブラック・ディメンションにより日光を遮られ縮小化。エリーとミズキに追われてビルの屋上から落下し、小さな姿のままで路頭を彷徨うことになる。最後は猫に襲われるが、その後の去就は不明。
- 演(四谷博士):渡来敏之
- 演(四谷博士):渡来敏之
- スーツアクター:中村博亮(18話)、横尾和則(36話)
- デザインは酉澤安施。本作品での新怪獣が同じ色合いのものが続いていたため派手な彩色となった[9]。
- 名の由来は英単語のSimmer(陽炎)から。
- 能天気な「テーマソング」は、ヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」中の一曲「鍛冶屋の合唱(アンビル・コーラス)」から。
- 第18話特技監督の菊地雄一は、シャマー星人のイメージソースに『クレヨンしんちゃん』を挙げている[33]。
空間移動宇宙人 ターラ星人
第19話「扉より来たる者」に登場。英字表記はALIEN TARLA[4][3]。
- 体長:1.8メートル
- 体重:92キログラム
- 出身地:ターラ星[5][3][6](出現地:三日月山[5][3])
原始時代の日本に食糧調達のため転送ゲートを用いてやって来た宇宙人。武器は光線銃にもなる長剣。地球人の野蛮さを知って交流から一転征服に乗り出すが、当時地球に来ていたM78星雲人により妨害される。M78星雲人=マックスの地球再来訪を知って復讐を図り、ミズキを転送ゲートを使って拉致してカイトたちをおびき寄せるが、最期はコバに倒される。
- 演:アレクサンダー大塚
- デザイン:丸山浩
- ターラ星人の回想シーンの一部には『ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人』からの流用シーンが含まれている。
戦神 ギルファス
第19話「扉より来たる者」に登場。英字表記はGILLFAS[4][3]。
- 体長:54メートル
- 体重:4万5千トン
- 出身地:ターラ星[5][3][6]
ターラ星人が操る巨大モンスター。石像のような姿をしている。胸から炎の塊を弾丸のように発射し、敵を倒す。マクシウムカノンやマクシウムソードさえ防ぐ頑丈な盾と、マクシウムソード同様に飛ばすことができ、刀にもなる角飾りを装備している。マックスとの戦いではこれらの武装を駆使して戦闘を優位に進めるが、マックスを崖に押し付けている際にマクシウムカノンで吹き飛ばされ、ギャラクシーカノンで盾ごと撃破される。
- スーツアクター︰永田朋裕
- デザイン:丸山浩
- 角飾りを飛ばすシーンはCGで表現されている[3]。
亜空間怪獣 クラウドス
第20話「怪獣漂流」に登場。英字表記は'CLOUDOS[4][3]。
- 体長:59メートル
- 体重:760キログラム - 6万7千トン
- 出身地:亜空間[5][3](異次元[6])
太陽黒点の活発化により日本上空にプラズマ空域が発生したことにより、寝たまま亜空間トンネルより飛来した怪獣。名前はトミオカ長官から命名された。活動が活発になるほど体内で亜空間プラズマが発生するため、寝ている間は風に飛ばされるほど軽いが、目を覚ますと重くなって落ちてくるという愉快な怪獣。起きて戦ったときはマックスも耐えられないほどの重量を持つ。背中に巨大な一対の角や鋭い爪があるが特に目立った武器ではない。性格は温厚。
出現直後は寝たまま宙に浮いて漂流していたが、何かある度に目を覚ましかけて街とヒジカタ隊長をパニックに陥れる。目の上にある穴の開いている突起が鼻であり、耳と間違われて耳栓(=鼻栓)をされ、更に雷の音で目を覚ます。基本的に四足歩行だが二足歩行も一応可能。最後はマックスとDASHの活躍により無事亜空間に戻される。
- スーツアクター︰西村郎
- デザイン:酉澤安施
- 『ウルトラマンX』第10話の初期プロットでは、年老いたクラウドスが村に落下し観光で賑わうという展開が考えられていたが、新怪獣(ホオリンガ)に変更された[34][35]。
夢幻神獣 魔デウス
第22話「胡蝶の夢」に登場。英字表記はMADEUS[4][3]。
- 体長:24メートル(第4形態=卵型形態体時の数値)
- 体重:3万5千トン(第4形態=卵型形態時の数値)
- 出身地:蓮沼征夫の夢の世界[5][3][6]
人間の夢を見境なく取り込んで個々の特徴を失った、巨大なボール形のオブジェのような抽象的な姿をした怪獣。特撮番組『ウルトラマンマックス』の脚本家・蓮沼征夫の夢の中で、謎の女が作り上げた粘土の怪獣が実体化した存在。相手の攻撃に合わせて粘土のようにその姿を変え、現れると周囲に呼吸音と機械音のような不気味な音が響き渡る。変幻自在の体で体当たり、さらには相手の攻撃をそのまま撃ち返す特殊能力を駆使して、自分の夢の中に入り込んだ「カイトになった蓮沼」が変身したマックスを苦しめ、物語世界を終わらせようとする。最後はマックスを体内に取り込んで倒しかけるが、逆に夢から現実に抜け出した「蓮沼になったカイト」が脚本を書き足し、その脚本通りに倒される。
夢と現実、本物のマックスと特撮番組の『ウルトラマンマックス』が交錯するストーリーに登場するため、本当に存在するのかすら判然としない。
- デザインは酉澤安施が担当。当初は『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』に登場したサンドロスの没デザインを流用する予定だったが、そのデザインは粘土象として登場し、後に『ウルトラマンメビウス』に登場するディノゾールに流用される[7]。デザインのアイデアは昨今のゴツゴツしたデザインよりもツルツルして無機質なものの方が怖いのではないかという実相寺昭雄からの要望を取り入れている[33]。
- 名前は「収拾がつかなくなった物語を絶対的な力で強引に終わらせる、無理のある存在」を揶揄した演劇用語の「デウス・エクス・マキナ」が由来。
飛魚怪獣 フライグラー
第23話「甦れ青春」に登場。英字表記はFLYGLER[4][3]。
- 体長:51メートル
- 体重:2万5千トン
- 水中速力:60ノット
- 出身地:南太平洋[5][3][6]
トビウオが突然変異を起こし怪獣化した生物。元がトビウオであるだけに水中を高速で移動し、さらに翼で空まで飛ぶ強敵(翼はマクシウムソードで切り取られる)。武器は水中または空気中の水分をえらから取り込み、口から発射する超圧縮された水流波。しかし、その発射時に開く鰓(えら)そのものが弱点である。最期はマクシウムカノンを受け倒される。
- スーツアクター︰横尾和則
- デザイン:丸山浩
- 着ぐるみは『ウルトラマンコスモス』のリドリアスの改造[36]。
- その名称からフライの衣のような意匠が「お遊び」として取り入れられている[9]。
友好異星人 ネリル星人キーフ
第25話「遥かなる友人」に登場。英字表記はALIEN NERIL KEEF[4][3]。
- 体長:1.9 - 49メートル
- 体重:75キログラム - 3万2千トン
- 出身地:ネリル星[5][3][6]
駈少年の元に突然降り立ってきた宇宙人。故郷の惑星ネリルの寿命が付きかけていたため、移住できる星を探索していたが惑星ネリルが消滅し、宇宙を彷徨っていた。非常に友好的かつ活発な性質を持つ。緑の発光体(この形態で長時間いると大気に溶ける)となって移動し、人間に擬態することができる。駈少年との交流を通じて、地球の環境に感動するが、地球では「異星人は侵略者である」と認識されていることを知り、「侵略者ではない友好的な宇宙人もいる」という前例を作り地球人からの信頼を得るため、あえて拷問同然の過酷な調査を受ける。ハーグに移送される直前、襲来したゴドレイ星人の攻撃に晒された人間たちの盾になって消滅する。
- 演:河相我聞
- デザイン:さとうけいいち
- デザインモチーフは『ウルトラマン』のザラブ星人[9]。デザイン画では指はケムール人のように細長くと指示している[3]。
『ウルトラマンジード』に登場するネリル星人
『ウルトラマンジード』第11話「ジードアイデンティティー」に登場。
名前は不明。シャドー星人ゼナ率いるAIBの一員として地球人の女性に擬態し、オープンカフェで一般客たちに紛れて伏井出ケイを監視していたが、ウルトラマンベリアルとの超光速通信で監視に気づいたケイに逆襲されて正体を現し、もがき苦しむ。監視の協力者でもあった編集者の大隅丈治のスーツに仕込んでおいた監視用機器をケイに破壊され、丈治だけでも逃がそうと連れ出すも先回りされ、ステッキで倒される。
巨大異星人 ゴドレイ星人
第25話「遥かなる友人」に登場。英字表記はALIEN GODLEY[4][3]。
- 体長:50メートル
- 体重:5万トン
- 出身地:ゴドレイ星[5][3][6]
突如地球に現れて街を破壊する侵略宇宙人。キーフとは対照的に殺戮のためだけに活動し、虫の羽音や機械音などのような不気味な音を発しながら、無感情かつ無機質な動きをする。武器は胸部から乱射される紫色の光線と、攻守一体で再生能力まで持つ爪状の強固な前腕。また、赤い閃光で相手の目を眩ましたり、エネルギーをチャージして街を一瞬で破壊できる光線などもある。
夜のビル街でマックスを翻弄し、ダッシュバードやダッシュマザーをすべて撃墜したうえ、街を目がけて光線を発射するも、キーフが盾になったために失敗する。最後はキーフの死に憤激したマックスのギャラクシーカノンを受け、倒される。
- スーツアクター:永田朋裕
- デザイン:さとうけいいち
- 着ぐるみは、『ウルトラマンネオス』に登場したザム星人の改造[36]。
- 劇中の新聞記事内の写真には、ゴドレイ星人ではなくスラン星人の着ぐるみが用いられている[37]。
神話の幻獣 ユニジン
第26話「クリスマスのエリー」に登場。英字表記はUNIZIN[4][3]。
- 体長:47メートル
- 体重:3万6千トン
- 出身地:時空間[5][3][6]
未来から過去への楕円軌道を周回しているという、美しき神話の幻の獣。12年に1度、12月24日のほんの数秒だけ「今」を通過し、その姿を確認できる。「通過する地点の東西南北にトネリコの枝を立てておくと、ユニジンはその空間から出られなくなる。その間に水晶に閉じ込めることができる」という言い伝えが残っているが、「もしそんな生物が実在するなら、周囲のもの全てが時空の狭間に巻き込まれて消滅するはず」というのがヨシナガ教授ら学界の定説で、存在を認められていない。ただ1人その言い伝えを信じ、生涯をかけてユニジンを追い続けてきた「ペテン師博士」古理博士がエリーの協力で捕獲に成功した際、実際に周囲にあるものが時空の狭間に落ちて消滅していくという現象が起こるが、マックスが狭間を食い止めている間に博士がユニジンを解放すると元に戻る。
- スーツアクター:西村郎
- デザイン:さとうけいいち
リリカ
第28話「邪悪襲来」に登場。英字表記はRIRIKA[3]。
- 身長:1.6メートル[6]
- 体重:47キログラム[6]
- 出身地:S-851惑星[6]
かつてルガノーガーにより母星を滅ぼされた異星人の生き残り。地球でカイトの古巣関東ボランティアネットワークの一員として生活していた。治癒能力を持つ。故郷に似た美しい星・地球とそこに住む優しい人々を護ることを願い、カイトがマックスであることに気付き、自身の正体を明かしてルガノーガーとの戦いを託す。戦いの後も地球で平和に暮らす。
- 演:斉藤麻衣
凶獣 ルガノーガー
第28話「邪悪襲来」に登場。英字表記はLUGANOGAR[4][3]。
- 体長:57メートル
- 体重:6万6千トン
- 出身地:宇宙[5][3][6](出現地:エリアJF-884(羊ヶ原キャンプ場)[5][3])
宇宙の惑星で破壊を繰り返す恐るべき凶獣。宇宙人リリカの故郷である緑溢れる惑星を破壊した後、彼女の後を追うように地球へ襲来する。全身が武器の塊のようになっており、胸部は反射板の構造で、あらゆる攻撃に耐性を持つ。肩から放つ強力な電撃や、頭部と両腕にある口から発射する破壊光線により、周囲を一瞬で炎上させる。また、尻尾は相手に突き立てることでエネルギーを吸収できる。そういった多彩な武器と圧倒的な戦闘力でマックスを苦しめるが、最後はギャラクシーカノンを受け、倒される。
- スーツアクター:末永博志
- デザインは、怪獣デザインコンテストで最優秀賞を受賞した子供の作品「ルガノール」を元にしている[10]。
牛鬼怪獣 ゲロンガ
第29話「怪獣は何故現れるのか」に登場。英字表記はGERONGA[4][3]。
- 体長:5メートル(40年前) - 47メートル(現在)
- 体重:2トン(40年前) - 5万8千トン(現在)
- 出身地:地底[5][3][6](出現地:奥多摩山中[5])
40年前、円谷プロ制作の特撮番組『UNBALANCE』(後に『ウルトラQ』と改題される)の撮影中、ロケ先の洞窟に現れる。その当時は小型の怪獣で、目立った凶暴性こそなかったが、たまたま遭遇した俳優たちを火炎を吐いて威嚇・攻撃する。そして現代、より巨大になって渋谷に出現する。攻撃能力は怪力キック、巨体での圧し掛かり、口から吐く炎など。マックスと対峙した際は、強力な尻尾と巨体に似合わない敏捷性で翻弄する。牙が急所で、40年前は俳優の1人に片方の牙を折られて退散しており、引退した元俳優からそれを聞いたカイト=マックスにより残った牙を折られて戦意を喪失し、最後はマックスに奥多摩山中へ運ばれ、再び眠りにつく。
- スーツアクター:横尾和則
- デザイン:さとうけいいち。『ウルトラマン』のネロンガのスーツを改造した怪獣という想定でデザインされた[10]。
- 名前の由来は、『ウルトラQ』の未制作プロット「ゲロンガ対山椒ラウス」から。本エピソードは『ウルトラQ』へのオマージュ色が強く[38][22]、一部のシーンはモノクロで撮影されたり、ゲロンガが廃坑に現れるシーンはスクリーン・プロセスを再現している[22]。当初は『ウルトラQ』のパゴスを登場させる予定であった[38]。
- 着ぐるみは川崎市岡本太郎美術館で開催された「ウルトラマン伝説展」で展示された後、『ウルトラマンメビウス』でネロンガに改造され、その後ゲロンガに戻されて美術館に返却された[39]。
挑発星人 モエタランガ
第31話「燃えつきろ! 地球!!」に登場。英字表記はALIEN MOETARANGA[4][3]。
- 体長:1.8 - 50メートル
- 体長:77キログラム - 4万2千トン
- 出身地:モエタランガ星[5][3][6](出現地:エリアJT307[5][3])
燃え盛る炎のような外観を有する宇宙人。高い知性を持っているため、人間の言葉を話すことができ、敬語で会話する。また、テレパシーでマックスを挑発する。目から熱球を発射して対象物を炎上させ、相手の攻撃を次元移動により瞬時にかわすことができる。身体から放散する特殊な光波チャネルを通じて、人間の行動を司る神経電流をモエタランガウイルスに感染させる。このウイルスに感染した人間は闘争心を呼び起こされその能力を増幅させるが、短時間の内に生体エネルギーを消耗し「燃え尽きて」活動不能となる。モエタランガウイルスは、生体の全ての行動を司る神経電流を摂取しており、その電流はエネルギーとなってメタ次元ニューロンを通じモエタランガに送られる。ウイルスに感染したカイト=マックスも、初戦にて闘争本能を全開にして戦った結果、30秒足らずでパワータイマーが点滅して敗北を喫する。彼とDASHを倒すことでUDF本隊、ひいては全地球人を挑発して返り討ちの餌食にしようとする。気力を振り絞って再変身したマックスをまたしてもウイルスの力で苦しめるが、ウイルスによって精神的に若返ったヨシナガ教授によってワクチンが開発され、それを受けたマックスは復活を果たし、同じく気力を再燃させたトミオカ長官・ダテ博士の援護を受けたマックスのギャラクシーカノンを受け倒される。
- 声:遠藤守哉
- スーツアクター:丸山貢治
- デザイン:酉澤安施
- 着ぐるみは『ウルトラマンネクサス』のグランテラの改造[36]。
- 当初は『帰ってきたウルトラマン』のササヒラーも登場する予定であったが予算の都合から実現しなかった[10]。
星雲守護獣 ホップホップ
第35話「M32星雲のアダムとイブ」に登場。英字表記はHOP HOP[4][3]。
- 身長:26センチメートル - 51メートル
- 体重:1.5キログラム - 5万3千トン
- 出身地:M32星雲[5][3][6]
地球から230万光年離れたM32星雲の守護神とも言うべき怪獣。M32星雲の滅亡に伴いアダムとイブと共に地球へ飛来。カモノハシのようなクチバシを持ち[5]、全身がマクシウムソードをも跳ね返す程の硬い装甲で覆われている。地球に落下した当初は眠りについておりDASHに保護されるが、目覚めると同時に巨大化して行方不明のアダムとイブを探し始める。決して凶暴な怪獣ではないが、アダムとイブを探すことに夢中になって暴れたため、マックスが止めに入る。甲羅状の器官から熱球を発射する能力と身軽さを武器とする。ユーモラスな外見に似合わぬ強敵で、マックスもつい本気を出しそうになる。マックスに負けて冷静さを取り戻したところでアダム・イブと合流。彼らと共に金星へと旅立つ。
- スーツアクター:横尾和則
- デザイン:丸山浩
星雲小獣 アダムとイブ
第35話「M32星雲のアダムとイブ」に登場。英字表記はADAM & EVE[4][3]。
- 身長:24センチメートル
- 体重:1.3キログラム
- 出身地:M32星雲[5][3][6]
故郷M32星雲の滅亡に伴いホップホップと共に地球へ飛来した雌雄の怪獣。カモノハシのようなクチバシにオウムガイのような形状の硬い装甲を持つ。滅びた故郷の未来を託された最後の希望とでもいうべき怪獣だったが、地球に落下した際に子供に保護され、ホップホップと離ればなれになる。故郷の星が非常に高温な惑星だったため、地球の通常温度では生きられない。その後、アダムたちが生きる星としては金星が最適であることが判明し、ホップホップと合流して共に金星へと旅立つ。
アダムとイブという名前は、彼らが金星の新たな命の始まりになると考えたミズキが付けるもの。
- デザイン:丸山浩
星獣 ケプルス
第37話「星座泥棒」に登場。英字表記はKEPLUS[4][3]。
- 身長:58メートル
- 体重:ゼロ(実体がないため)
- 出身地:宇宙[5][3][6]
サトン星人の末裔を名乗る男・成宮和也(演:萩原流行)の召喚により地上に現れた怪獣。地上の悪しき光を嫌い、町を破壊する。ビームなどの兵器が一切通用しないが、強い光に弱い。頭部の巨大な角からビームを発射してマックスを苦しめるが、マクシウムカノンで爆砕される。しかしすぐに復活し、再びマックスと戦おうとするが、成宮の呼びかけに応えるように大人しくなり、彼と共に「星空の向こう側へ通じる扉」を抜けて帰ってゆく。
- スーツアクター:丸山貢治
- デザイン:丸山浩
- デザイン画での名称は「ケプラー」[3]。
- 着ぐるみは『ウルトラマンネクサス』に登場したフログロスの改造[36]。
星空の創造主 サトン星人
第37話「星座泥棒」に登場。英字表記はALIEN SATON[3]。
- 身長と体重は不明。
名前と絵本のみ登場。「地球人に星の美しさを教えるため」太古の地球に飛来し、地球の周囲を「天宮界」(ある種のプラネタリウム)で覆った宇宙人。ミズキはこの宇宙人の末裔だと言われている。
地底文明 デロス
第39話「つかみとれ! 未来」に登場。英字表記はDELOS PEOPLE[3]。
- 身長:1.8メートル[6]
- 体重:50キログラム[6]
- 出身地:地底都市デロス[6]
モホロビチッチ不連続面の大空洞に住む知的生命体。地上の人類がオゾン層を破壊して宇宙放射線が地下にも降り注ぐようになったため滅びかけている[注釈 4]。滅亡を防ぐために人類の全経済活動停止を要求したが受け入れられず、「バーサークシステム」を発動し、機械獣と尖塔により大気を元に戻そうとする。尖塔はベースタイタンを始めとするUDF各国支部を破壊する形で地上に出現。UDFに壊滅的被害を与えた上、大気改造の為に高濃度の酸素が充満しているため、迂闊な攻撃が出来ない。
侵略者ではなく地球の原住民族であるため、「地球人同士の争いには干渉しない」とするマックスは当初彼らとの戦いには関与できなかった。デロス自身も地上生物の滅亡まで望んでいるわけではなく、UDFがバーサークシステム発動の警告を聞き入れたために、人的被害は最小限に留まっている。
後にある事態を通じて人類に対する視点を改めるものの、バーサークシステムは自分たちでも止めることができなかった。戦いが終わった後は眠りにつくが、70年後にはデロスの尖塔が地上にも建設されている描写がある。
- 出演:シェリー・スゥエニー
- 声:山本百合子
- 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、名称を地底人類 デロス人と記載している[6]。
機械人形 オートマトン
第38話「地上壊滅の序曲」、第39話「つかみとれ! 未来」に登場。英字表記はAUTO-MATON[4][3]。
- 身長:90センチメートル
- 体重:35キログラム
- 出身地:地底都市デロス[5][3][6]
デロスに作られた機械の人形。地下8000メートルで採れる「元素119」で作られている。町中に現れ、環境破壊をする人類に警告を発する。左右に泣き顔、笑い顔がある。内部にあるコアと見られる部分にデロスのメッセージが刻まれており、そこからデロスの住人のホログラフが出現する。どういう原理で動いているのかは不明。
- 声:平野正人
- デザイン:さとうけいいち
機械獣 サテライトバーサーク
第38話「地上壊滅の序曲」、第39話「つかみとれ! 未来」に登場。英字表記はSATELLITE BERSERKE[4][3]。
- 身長:2.3メートル
- 体重:147キログラム
- 出身地:地底都市デロス[5][3][6]
デロスに作られた機械獣。自らの感情はなく、地底都市の警備にあたっている。その腕力はカイトを軽々持ち上げるほど。
- 声:山田真一
- スーツアクター:横尾和則
- デザイン:さとうけいいち
機械獣 スカウトバーサーク
第38話「地上壊滅の序曲」に登場。英字表記はSCOUT BERSERKE[4][3]。
- 身長:56メートル
- 体重:6万3千トン
- 出身地:地底都市デロス[5][3][6]
マックスの戦闘能力を分析するため、地底文明「デロス」の防衛システム「バーサークシステム」が地上に送り込んだ機械獣。しゃくれた顎が特徴的。全身が隠し武器のような怪獣であり、ボディが非常に頑丈でDASHの攻撃を受けてもビクともしない。戦力は両肩の発光器官から出す破壊光線。最終的にギャラクシーカノンを受け倒されるが、その役割は十分に果たす。
- スーツアクター:丸山貢治
- デザイン:さとうけいいち
機械獣 ギガバーサーク
第39話「つかみとれ! 未来」に登場。英字表記はGIGABERSERKE[4][3]。
- 身長:990メートル
- 体重:9900万トン
- 出身地:地底都市デロス[5][3][6]
マックスを100%の確率で倒すため、バーサークシステムが産み出した機械獣。体中に無数の機械腕を持ち、眼のような部分から破壊光弾を出す。一時はマックスをチェーンで自身に磔にするが、DASHと分離したカイトにより太陽エネルギーを充填されたマックスギャラクシーを装着され、マックスは復活する。900メートルにまで超巨大化したマックスのギャラクシーソードとマクシウムソード分身シュートによりダメージを与えられたうえ、ギャラクシーソード最大パワーによる斬撃を受けて消滅する。それと同時に、全世界のバーサークシステムも停止した。
- スーツアクター:横尾和則、福智幸太
- デザイン:さとうけいいち
- 着ぐるみは2人で入るタイプで、大きいためにほとんど動けない[3]。そのため、マックスが動けない敵に苦戦しているように見えないよう、絵コンテにはなかったマックスの空中戦シーンが足されている[3]。
- 監督の八木毅の提案により、巨大感を出すためにミニチュアセットでの撮影ではなく実景に合成されている[3]。
- 着ぐるみは前足が『ウルトラマンメビウス』のインペライザーに流用された[40]。
脚注
注釈
^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では「北極海」と記述している[6]。
^ 人間体の衣装も含む[3][2]。
- ^ ab書籍によっては、第18話の人間態の身長・体重を「1.8メートル、97キログラム」、第36話での人間態の身長・体重を「1.7メートル、68キログラム」と記載しているが[31][32]、前者しか記載していない書籍もある[5][3][2]。
^ 実際のオゾン層は太陽光に含まれる生物に有害な紫外線を吸収する役割があるが、放射線とは無関係である。
出典
^ “hicbc.com:ウルトラマンマックス”. 2014年9月21日閲覧。
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ISBN 9784096820742。 - Blu-ray『ウルトラマンX Blu-ray BOX I』(バンダイビジュアル BCXS-1026)封入 SPECIAL NOTES(構成・執筆:ガイガン山崎、島崎淳)
- 『ウルトラマンX超全集』 構成・間宮尚彦 執筆・大石真司、小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2016年3月16日。
ISBN 978-4-09-105153-0。
関連項目
- ウルトラマンマックス
- ウルトラシリーズ
- ウルトラ怪獣一覧
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