超常現象







霊媒師の両手から出る光。頭にあるのは物質化現象だとされる。(1912年)





ポルターガイスト現象





火の玉。絵は鬼火。他にも球電も





UFO





臨死体験





ファフロツキーズ


超常現象(ちょうじょうげんしょう、英語 paranormal phenomena[注 1])とは、現在までの自然科学の知見では説明できない現象のことである[1]




目次






  • 1 概要


  • 2 超常現象に分類されることのある事象


    • 2.1 超常現象に対する人々の態度に関する統計調査




  • 3 人物


  • 4 研究家・団体・学問


  • 5 懐疑派


  • 6 関連番組


  • 7 出典・脚注


  • 8 関連文献


  • 9 外部リンク





概要


「paranormal (超常)」 という表現は1915年–1920年に作り出されたものであり[2]
paraはラテン語で「~を超えた」という意味である[3]


「paranormal」という表現は、アンブレラ・ターム(広い領域をまとめて呼ぶための用語)であり、サイキック現象(霊能力、超能力)、テレパシー、超感覚的知覚、サイコキネシス、幽霊などを指す語である[3]。この世界に存在すると思われるもののオーソドックスな科学では説明不可能なこと[3]。あるいは、オーソドックスな科学が調査対象にしていない現象を指している[4]


超常現象には特殊な能力を持つとされる人間が関わっているもの(予知、透視、念写など)や、偶然では説明がつきそうにない出来事(心霊写真、妖精、妖怪など)や不思議などが含まれる。



超常現象に分類されることのある事象


例えばリン・ピクネット著 『超常現象の事典』などでは次のようなものを挙げている。




  • 超能力[4]


    • 超感覚的知覚(テレパシー、予知、透視 )

    • 念力




  • 霊能力[4]

  • 霊界通信[4](霊媒、交霊会)

  • ホーンティング[4]、幽霊、幽霊屋敷[4]

  • 心霊現象


  • ポルターガイスト現象[4]


  • 妖精(フェアリー)[4]

  • 予知夢[4]


  • ドッペルゲンガー[4]


  • 憑依[4]


  • 呪い[4]


  • 火星効果(英語版)[4]


  • 火の玉[4](ウィルオウィスプ、人魂、鬼火、狐火、球電)


  • 人体自然発火現象[4]


  • 電気人間[4][注 2]


  • UFO[4]


  • 地球外生命[4]


  • タイム・スリップ[4]


  • 形態因果作用[4]


  • 臨死体験[4]


  • 生まれ変わり(reincarnation、転生)[4][5]


他には次のようなものが挙げられることもある。



  • ゼノグロッシア、真性異言

  • ファフロツキーズ


  • シンクロニシティ[6] (精度の高い偶然の一致、暗合、共時性)

  • 天使

  • 妖怪

  • 髪が伸びる人形[7]


  • ツタンカーメンの呪い[8]


  • アイスマンの呪い[9]


  • 植物のテレパシー[10]



超常現象に対する人々の態度に関する統計調査


ギャラップ社が2005年に調査したところ、米国人のおよそ4人に3人が(つまりおよそ3/4が)少なくともひとつの超常現象が実際にあると信じている、という結果が得られた
[11]。同社の発表によると、同調査の結果、米国人で1番多く信じられているのはESPであり、41%の人がこれを信じており、2位は家に幽霊がとりつくことがあるということであり、米国人の37%がこれを信じている[11]。3位は「幽霊、あるいは死んだ人の魂が特定の場所に戻ってきたり特定の状況で現れたりすること」で、米国人の32%がこれを信じている[11]。4位はテレパシーで、米国人の31%がこれを信じている[11]。あとは5位 clairvoyance(透視や千里眼)26%、6位 占星術 25%、7位 霊界との通信(霊媒)21%、8位 魔女 21% ....と続いた[11]



人物




  • ジョン・ディー[4]


  • ヴァレンタイン・グレイトレイクス(Valentine Greatrakes)[4]

  • エマニュエル・スウェーデンボルグ


  • ダニエル・ダングラス・ホーム[4]


  • エウザピア・パラディーノ(Eusapia Palladino)[4]


  • アイリーン・ギャレット(Eileen Garrett)[4]


  • ニーナ・クラギナ(Nina Kulagina)[4]


  • ユリ・ゲラー[4]


  • ドリス・ストークス(Doris Stokes)[4]


  • チコ・ザヴィエル(Chico Xavier)[4]


  • コーラル・ポルゲ(Coral Polge)[4]


  • ホセ・アリーゴ(José Arigo)[4]


  • サティヤ・サイ・ババ(Sathya Sai Baba)[4]


  • マシュー・マニング(Matthew Manning)[4]

  • ミシェル・ゴークラン(Michel Gauquelin)

  • 江原啓之



研究家・団体・学問


研究家



  • カール・グスタフ・ユング[4]


  • チャールズ・フォート[4]


  • ロバート・ソーレス(Robert Thouless)[4]


  • ギュスターヴ・ジュレ(Gustave Geley)[4]


  • ケネス・バチェルダー(Kenneth Batcheldor)[4]

  • 秋山眞人



  • 韮澤潤一郎

  • 田中餌蝋


研究家関連項目:超心理学者


団体



  • 心霊調査協会(Society for Psychical Research、心霊現象研究協会とも)[4]

  • 心霊科学研究会


学問



  • 超心理学[4]

  • 心霊科学(霊魂が存在しているとする角度から研究する)



懐疑派


人物



  • ハリー・フーディーニ(1874 - 1926)(奇術師。当時流行していた降霊術で行われていたインチキを暴いた。)


  • ハリー・プライス(1881 - 1948)(ゴーストハンター)


  • ジェームズ・ランディ(1928 - )(奇術師、作家)


  • カール・セーガン(1934 – 1996)(天文学者、科学啓蒙家)


  • リチャード・ドーキンス(1941 - )


  • スーザン・ブラックモア(1951 - )


  • 大槻義彦(1936 - )


  • 皆神龍太郎(1958 - )


団体



  • サイコップ(CSICOP)

  • Japan Skeptics

  • と学会


懐疑派関連項目:トンデモ本、疑似科学、科学における不正行為、アドホックな仮説



関連番組



  • NHK BSプレミアム『幻解!超常ファイル』2013年3月~

  • NHKスペシャル「超常現象 科学者たちの挑戦」2014年3月22日放送 [3]

  • NHK『サイエンスZERO』 No.464「「超能力」はあるのか!? 不可思議に挑む科学者たち」2014年5月4日 放送



出典・脚注





  1. ^ 単数形はphenomenon、複数形はphenomena


  2. ^ 「電気人間」とは電気を発する、とされる人間のこと。ちなみに、電気を発生することが確認されている魚類ならば、通常の生物学の範疇でいくつも知られている。(→en:Category:Strongly electric fish)


出典



  1. ^ デジタル大辞泉


  2. ^ “Paranormal”. Dictionary.com. Ask.com. 2011年3月31日閲覧。

  3. ^ abcOrapello, Christopher. “What does 'Paranormal' mean?”. Mid-Atlantic Paranormal Research. 2008年11月23日閲覧。

  4. ^ abcdefghijklmnopqrstuvwxyzaaabacadaeafagahaiajakalamanaoapリン・ピクネット 『超常現象の事典』 青土社、1994年、pp.1-134(「目次」~「はじめに」~「第一部」)。


  5. ^ 『学研ミステリー百科4 超常現象の大百科』学研パブリッシング、2014


  6. ^ 『学研ミステリー百科4 超常現象の大百科』学研パブリッシング、2014


  7. ^ 『学研ミステリー百科4 超常現象の大百科』学研パブリッシング、2014


  8. ^ 『学研ミステリー百科4 超常現象の大百科』学研パブリッシング、2014


  9. ^ 『学研ミステリー百科4 超常現象の大百科』学研パブリッシング、2014


  10. ^ 『学研ミステリー百科4 超常現象の大百科』学研パブリッシング、2014

  11. ^ abcde[1][2]



関連文献




  • LYNN PICKNETT, THE ENCYCLOPEDIA OF THE PARANORMAL, 1990
    • (翻訳)リン・ピクネット『超常現象の事典』青土社、1994、ISBN 4791753070


  • John & Anne Spence, The Encyclopedia of the World's Greatest Unsolved Mysteries, 1995, ISBN 0747214387
    • (翻訳)ジョン・スペンサー、アン・スペンサー 『世界怪異現象百科』原書房 、1999、ISBN 4562031662


  • Brian David Josephson, The Paranormal and the Platonic World.
    • (翻訳) ブライアン・ジョセフソン『ノーベル賞科学者ブライアン・ジョセフソンの 科学は心霊現象をいかにとらえるか』徳間書店、1997(訳・解説:茂木健一郎・竹内薫)、ISBN 4198607028




  • 宮城音哉『神秘の世界』岩波書店、1961

  • J.ミッチェル、R.リカード『怪奇現象博物館―フェノメナ』北宋社、1987

  • サイモン・ウェルフェア 、ジョン・フェアリー『アーサー・C・クラークのミステリー・ワールド』角川書店、1986、 ISBN 4048410091

  • サイモン・ウェルフェア 、ジョン・フェアリー『(アーサー・C・クラーク) 超常現象の謎を解く (上・下)』飯倉書房 (1996 ISBN 484220219X ISBN 4842202203
    • 同名旧版 (ISBN 4898000290 ISBN 4898000304) の改訳新装版


  • コリン・ウィルソン『超常現象の謎に挑む』教育社、1992、ISBN 4315512702

  • 『超常科学謎学事典』小学館、1992、ISBN 4092073046


  • と学会 (山本弘、志水一夫、皆神龍太郎) 『トンデモ超常現象99の真相』洋泉社、1997、 ISBN 4896912519 ISBN 4796618007

  • 志水一夫 『トンデモ超常学入門―志水一夫の科学もドキ!』データハウス、1997 ISBN 4887184417

  • 菊池聡『超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ』講談社、1998 ISBN 406257229X


  • 菊池聡『超常現象の心理学―人はなぜオカルトにひかれるのか』平凡社、1999、 ISBN 4582850286

  • 皆神龍太郎、志水一夫、加門正一 『新・トンデモ超常現象56の真相』太田出版、2001、ISBN 4872335988


  • 羽仁礼 『超常現象大事典―永久保存版』成甲書房 2001 ISBN 4880861154

  • 『全国超常現象家名鑑』

  • 梅原勇樹、苅田章『NHKスペシャル超常現象: 科学者たちの挑戦』NHK出版、2014、ISBN 4140816325



外部リンク








  • 日本サイ科学会 (日本最大の超常現象専門学会)

  • ブライアン・ジョセフソン教授の超心理学

  • 超常現象の謎解き

  • ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)

  • オープンディレクトリー:科学: オルタナティブ科学: 超常現象

  • 世界の怪事件




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