シルバーストン・サーキット



















































































Silverstone Circuit
"Home of British Motor Racing"[1]

Silverstone circuit.svg
Silverstone Circuit - 2010 Onwards

所在地
シルバーストーン, Northamptonshire, England
標準時
GMT
座標
北緯52度4分43秒 西経1度1分1秒 / 北緯52.07861度 西経1.01694度 / 52.07861; -1.01694座標: 北緯52度4分43秒 西経1度1分1秒 / 北緯52.07861度 西経1.01694度 / 52.07861; -1.01694
設計者
Populous
主なイベント
FIA フォーミュラ1
イギリスグランプリ
FIM MotoGP
イギリスグランプリ
FIMスーパーバイク世界選手権
FIA GT1世界選手権
WEC シルバーストーン6時間レース
ル・マン・シリーズ
ワールドシリーズ・バイ・ルノー
イギリスツーリングカー選手権
イギリス・フォーミュラ3選手権
イギリスGT選手権
グランプリサーキット
コース長
5.891[2] km (3.660[3] mi)
コーナー数
18
レコードタイム
1:25.892 (イギリスの旗 ルイス・ハミルトン, メルセデス, 2018, F1)
ブリッジグランプリサーキット
コース長
5.141 km (3.194 mi)
コーナー数
17
レコードタイム
1:18.739 (ミハエル・シューマッハ, フェラーリ, 2004, F1)
インターナショナルサーキット
コース長
2.978 km (1.851[3] mi)
コーナー数
10
ナショナルサーキット
コース長
2.639 km (1.640[3] mi)
コーナー数
6
Stowe Circuit
コース長
1.738 km (1.080[3] mi)
コーナー数
5

シルバーストン・サーキットSilverstone Circuit)は、イギリス(イングランド)のノーサンプトンシャーとバッキンガムシャーをまたいだ場所にあるサーキット。




目次






  • 1 概要


  • 2 主な開催レース


  • 3 コースレイアウト


    • 3.1 改修履歴




  • 4 関連項目


  • 5 脚注


  • 6 外部リンク





概要




1945年のシルバーストン飛行場


第二次世界大戦中はイギリス空軍の爆撃機の飛行場として使用されていた土地で、現在もトラック内側に3本の滑走路の名残りがある。1947年に地元住民が最初のレースを行い、遊牧していた羊を撥ねてしまったことから「マトン・グランプリ」と呼ばれた[4]。1948年には王立自動車クラブ (RAC) が敷地を借り受けて本格的なサーキットを敷設し、10月2日にオープニングイベントのRACグランプリが開催された。


サーキットへのアクセスは自動車利用が主となるが、周辺道路の整備が遅れたため、レースウィーク中の大渋滞が名物であった。広大な敷地を利用してキャンプ施設もある。



  • 主な開催イベント : F1、moto GP

  • 全長 : 5.141km

  • コーナ数 : 17

  • コースレコード(F1) : 1'18.233(キミ・ライコネン - マクラーレン 2004年)



主な開催レース


1950年5月13日には、この年から始まったF1世界選手権の開幕戦イギリスGPが行われた。以後、F1イギリスGPはエイントリーやブランズ・ハッチと持ち回りだったが、1987年以降は本サーキットにて毎年開催されている。2010年からドニントン・パークへ移る予定だったが、ドニントン・パークの資金繰りが悪化し開催できなくなったため、引き続きシルバーストンで開催されている。しかし、シルバーストン・サーキットのオーナーであるブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)は2017年のイギリスGP開催直前、開催費用の負担増加により経済的損失が大きくなりすぎることを理由に、開催契約の解除条項を行使した。これにより、シルバーストンでの開催契約は当初の予定では2027年までとなっていたが、2019年までに短縮されることになった[5]


2輪のロードレース世界選手権では、1977年より1987年までイギリスGPが開催された。2010年からドニントンパークに替わって再び開催地となる。


その他、FIA GT1世界選手権、イギリスツーリングカー選手権、ラリー・グレートブリテン、スーパーバイク世界選手権、FIA 世界耐久選手権など各種カテゴリのレースが行われている。2005年にはD1グランプリが開催された。



コースレイアウト


全長 5.891 km[2]。アリーナレイアウトとも呼ばれ、2010年以降メインコースとしてF1、MotoGPのイギリスGPで使用されている。ほぼ平坦な土地にあるため、走行中に風の影響を受けやすい。イギリス特有の不安定な気候と相まって、過去にさまざまな名勝負が見られた。


かつては6本のストレートを緩いコーナーで繋いだ五角形に近いレイアウトで、ホッケンハイムリンクやエステルライヒリンク(現レッドブル・リンク)、モンツァ・サーキットらと並ぶ超高速コースとして知られた。1985年イギリスGPの予選では、ウィリアムズのケケ・ロズベルグが平均時速258キロを超えるラップタイムを記録した。


1991年に大改修が施され、複合コーナーが多数配置された高速テクニカル・サーキットに生まれ変わった。その後も1997年や2000年などにもレイアウトに小変更が加えられた。


2008年より、MotoGPの誘致もにらんで(これはF1イギリスGPが2010年よりドニントン・パークで開催される予定であった為、それに代わるイベントとしてMotoGPを誘致する事としたと思われる)以前から計画のあった再改修が行われ、トラック中央部にアリーナ区間が追加された。設計はドバイ・オートドロームを手がけたアメリカのPOPULOUSが担当した。さらに2011年には旧ピット施設に代わり、最新鋭のピットやホスピタリティを備えた複合パドック「シルバーストンウイング」が完成した。


2011年以降のコントロールラインはクラブ (Club) コーナー立ち上がりのストレートに置かれる。アビー (Abbey)、ファーム (Farm) の低速シケインが高速S字に変更され、ここから新アリーナセクションが始まる。ヴィレッジ (Village) コーナーで減速し、ザ・ループ (The Loop) を左に回りこみ、ウェリントン (Wellington) ストレートへ。ブルックランズ (Brooklands) コーナーより旧コースのインフィールド区間に合流し、ルフィード (Luffield) コーナーから旧ホームストレートへと加速する。


旧1コーナーのコプス (Copse) は度胸試しの超高速コーナー。これを抜けるとシルバーストン名物のマゴッツ (Maggotts) - ベケッツ (Becketts) - チャペル (Chapel) の高速S字へ。左右にマシンを振りながら正確なライン取りが要求されるため、非常に難易度が高い。続くハンガー (Hanger) ストレートはコース幅が広く、ストウ (Stowe) コーナーにかけてがオーバーテイクポイントとなる。ストウコーナー出口からやや下ってベール (Vale) を通過し、クラブコーナーをタイトに回りこむとホームストレートに戻る。


その他にコース北部分のナショナルサーキット(全長 2.639 km)、南部分のインターナショナルサーキット(全長 2.978 km)、コース内のストウサーキット(全長 1.738 km)という3つのレイアウトでも使用される。




改修履歴



  • 1948年 - 2本の滑走路を利用したレイアウトで開業。全長 5.907 km (3.670 マイル)

  • 1949年 - 飛行場外周路を利用した五角形に近いレイアウトに変更。全長 4.649 km (2.8887 マイル)

  • 1952年 - ピット施設とコントロールラインの位置を、ファームストレートからウッドコートコーナーの先に変更。全長 4.7105 km (2.927 マイル)

  • 1975年 - 最終コーナー手前にウッドコートシケインを設置。全長 4.719 km (2.932 マイル)

  • 1987年 - ウッドコートシケインに代わり、手前にブリッジコーナーを設置。全長 4.778 km (2.969 マイル)

  • 1991年 - 中高速テクニカルコースへ大改修される。全長 5.226 km (3.260 マイル)

    • マゴッツ、ベケッツ、チャペルの3つのコーナーを高速S字に変更。

    • ストウコーナー出口とクラブコーナー入口の間にベールを新設。

    • 最終区間にブリッジ、プライオリー、ブルックランズ、ルフィールドの連続コーナーから成るインフィールドセクションを新設。



  • 1994年 - アビーコーナーをシケインに変更。全長 5.057 km (3.160 マイル)

  • 2000年 - ルフィールドコーナーを複合コーナーからひとつのRに変更。全長 5.141 km (3.194 マイル)

  • 2010年 - アリーナセクションを新設。全長 5.891 km (3.660 マイル)

  • 2011年 - 新ピット前にコントロールラインを変更。




関連項目



  • モータースポーツ

  • サーキットの一覧

  • F1サーキットの一覧


  • Forza Motorsport 4 - Xbox 360のレーシング・ゲーム。2010年以前のコースが収録されている。


  • Forza Motorsport 5 - Xbox One対応。2010年に改修されたコースが収録されている。


  • グランツーリスモ6 - PS3のレーシング・ゲーム。2011年以降のコースが収録されている。



脚注




  1. ^ “BTCC heading for the Home of British Motor Racing | Racecar - Motorsport News”. Racecar (2009年8月13日). 2010年7月5日閲覧。

  2. ^ ab“British GP - Preview” (英語) (プレスリリース), FIA, (2011年7月6日), http://www.fia.com/en-GB/mediacentre/pressreleases/f1releases/2011/Pages/f1-preview-gbr.aspx 2011年1月8日閲覧。 

  3. ^ abcd“CIRCUIT MAP” (英語). Silverstone. 2011年1月8日閲覧。


  4. ^ “シルバーストーン・サーキット”. ESPN F1. 2012年1月1日閲覧。


  5. ^ “シルバーストンがF1イギリスGP開催契約を解除。多額の損失に耐えかね、条件変更を望む”. AUTOSPORTweb (2017年7月12日). 2017年7月13日閲覧。



外部リンク







  • Silverstone Circuit

  • WikiMapiaによるシルバーストン・サーキットの全体図









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