ツクバネウツギ属
ツクバネウツギ属 | ||||||||||||||||||||||||
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ツクバネウツギ | ||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Abelia R.Br. | ||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||
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ツクバネウツギ属(つくばねうつぎぞく、学名:Abelia、和名漢字表記:衝羽根空木属)はスイカズラ科の属の一つ。
目次
1 特徴
2 分布
3 日本に分布する種
4 ギャラリー
5 参考文献
特徴
枝がよく分枝する落葉または半常緑の低木。葉は対生し、縁に鋸歯をもつか全縁、葉柄の基部は広がらず、合着もしない。萼片は2-5個でよく目立ち、和名の由来にもなっている。茎の先端または葉腋から1-3個、まれに8個の花からなる花序をだすが、しばしば2個ずつつける。花冠は鐘状漏斗形で、上部は5裂し、背腹性がある。雄蕊は4本ある。果実は痩果となり、先端に萼片を残す。
学名 Abelia は、中国で Abelia chinensis を採集したイギリスの博物学者、クラーク・エーベル(Clarke Abel)に由来する。
分布
東アジア、メキシコに分布し、約20種知られる。日本では4種が知られている。ただし、花冠が2唇形となる、コツクバネウツギ、オオツクバネウツギ、ツクバネウツギの3種については、別属 Diabelia とする見解がある。
日本に分布する種
タイワンツクバネウツギ Abelia chinensis R.Br. var. ionandra (Hayata) Masam. - 絶滅危惧IA類(CR)
アベリア(ハナゾノツクバネウツギ)Abelia × grandiflora (André) Rehder
コツクバネウツギ Abelia serrata Siebold et Zucc.
- ヒロハコツクバネウツギ Abelia serrata Siebold et Zucc. f. gymnocarpa (Graebn.) Sugim.
- ホソバコツクバネウツギ Abelia serrata Siebold et Zucc. f. obspathulata (Koidz.) Sugim.
- ベニバナコツクバネウツギ Abelia serrata Siebold et Zucc. f. sanguinea (Sugim..) Sugim.
- オニツクバネウツギ Abelia serrata Siebold et Zucc. var. tomentosa (Koidz.) Nakai - 絶滅危惧IA類(CR)
オオツクバネウツギ Abelia tetrasepala (Koidz.) H.Hara et S.Kuros.
ツクバネウツギ Abelia spathulata Siebold et Zucc.
- タキネツクバネウツギ Abelia spathulata Siebold et Zucc. f. colorata (H.Hara et S.Kuros.) H.Hara et S.Kuros.。
- ヤエノツクバネウツギ Abelia spathulata Siebold et Zucc. f. duplexa H.Ohba
- ケツクバネウツギ Abelia spathulata Siebold et Zucc. f. pilosa Nakai
- ベニバナノツクバネウツギ Abelia spathulata Siebold et Zucc. var. sanguinea Makino
- ウゴツクバネウツギ Abelia spathulata Siebold et Zucc. var. stenophylla Honda
ギャラリー
タイワンツクバネウツギ
アベリア
コツクバネウツギ
オオツクバネウツギ
ツクバネウツギ
参考文献
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本II』、1989年、平凡社
- 大橋広好・門田祐一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 5』、2017年、平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)