頭字語
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2015年11月) |
頭字語(とうじご、英: acronym, 英: initialism)とは、主にヨーロッパ言語のアルファベットにおける略語の一種で、複数の単語から構成された合成語の頭文字を繋げて作られた語のこと。
目次
1 概要
1.1 頭字語の例
2 頭字語の分類
2.1 バクロニム
2.2 TLA
2.3 再帰的頭字語
3 HTMLによる頭字語のマークアップ
4 注釈
5 関連項目
6 外部リンク
概要
その読み方によって次の2種類に分類されることもある(括弧内のカタカナは日本語的な発音例)。
- イニシャリズム(initialism)
- 頭文字を一字ずつアルファベットの名のままで読むもの。例: FBI(エフ・ビー・アイ)、OECD(オー・イー・シー・ディー)、WHO(ダブリュー・エイチ・オー)など。
- アクロニム(acronym)
- 連なったアルファベットを通常の単語と同じように発音して読むもの。例: AIDS(エイズ)、OPEC(オペック)、NATO(ナトー)など。
頭字語のなかには読み方が混同している例があり、例えばサービス指向アーキテクチャの頭字語である「SOA」は「エス・オー・エー」とも「ソーア」とも読まれており、イニシャリズムとアクロニムのどちらともいえる。また、シリアルATAを略して「SATA」と表記した場合に、日本語話者は「サタ」と読むことが多いが英語話者は主に「セイタ」と読むように、母語により読み方が変わる例もみられる。「できるだけ早く」の意味の「ASAP」[注釈 1]の場合、「アサップ」とも「エイエスエイピー」とも読める。
また、情勢の変化によって頭字語をそのままに構成単語を変更する例も見られる。さらには、暗に複数の意味を持たされたり、構成する語が公式には存在せず頭字語のみの語であるということにされる場合すらある(例:DVD、DS、RSS、SQLなど、詳細は個々の記事参照)。
頭字語の例
- NATO
- North Atlantic Treaty Organization
- OTAN
- Organisation du Traité de l'Atlantique Nord
実際の他の頭字語の例については関連項目を参照。
頭字語の分類
それぞれの具体例については当該項目を参照。
バクロニム
製品名(商標)や組織名に頭字語を用いる際には、あらかじめ語呂や評判のよさそうな英単語に、構成単語をこじつけて頭字語とする例が少なくない。そうしたものは英語でバクロニム(bacronym)と呼ばれる造語である。例として、新潟工科大学の「Niigata Education eXpasion Technology」の略語とされている「NEXT」については、「次の」を意味する英単語の next に対して構成単語をこじつけたという向きがある。
TLA
特に三文字頭字語を「TLA」と呼ぶことがある。TLAという単語自体が three-letter acronym(3文字のアクロニム)ないし three-letter abbreviation(3文字の略語)に由来するイニシャリズムの頭字語であり、TLAでもある。
再帰的頭字語
頭字語の正式名称にその頭字語自身が含まれている例があり、それを再帰的頭字語という。例えば「PINK」という単語に「PINK Is Not Khaki」(ピンク色はカーキ色ではない)という意味を持たせるといった、主にソフトウェアの分野でよく用いられる言葉遊びの一種である。
HTMLによる頭字語のマークアップ
HTML4で acronym
要素が導入され、頭字語の元の単語の表記を title
属性で付けられるようになった。しかし、略語を表す abbr
要素と機能が重複することから、HTML5では acronym
要素は廃止され、abbr
要素に一本化された。
- 記述例
<abbr title="World Wide Web">WWW</abbr>は「World Wide Web」の頭字語である。
注釈
^ 英: as soon as possible
関連項目
- 化学略語一覧
- 技術略語一覧
- 軍事略語一覧
- コンピュータ略語一覧
- 再帰的頭字語
- バクロニム
- RAS症候群
- 合成地名
外部リンク
abbreviations.com - Acronyms and abbreviations directory
Acronym Finder - A large list of acronyms- Acronym Search
- All Acronyms